サブロク

3月6日。3と6ならサブロクと言いたい気がして、何かあるかなあと探ったら、建築用語に出会いました。ベニア板や合板などの材の一般的な規格がサブロク。日本古来の単位である三尺×六尺から来ているそうな。今日的表示なら910mm×1820mmだけど、現場の親方あたりには「そりゃお前、サブロク以外にないだろ」とどやされるのかもしれません。そういう専門用語を覚えていくのも仕事の醍醐味ですね。
一方、より多くの人に関係があるサブロクは、1日8時間/1週間40時間の法定労働時間を定めた三六協定になるらしいです。雇用主による無制限労働の強制を防ぐための決まりで、パートやアルバイトにも適用されるそうな。そのどこにサブやロクがあるかというと、労使協定を明示した労働基準法36条が由来なんですって。1日8時間/1週間40時間ならハチヨン協定のほうがストレートな感じがするけれど、まぁいいです。
働かせ方または働き方は、この社会のあちこちで話題になるようですが、個人的にはキャリアアップやワークライフバランスといった言葉を盾に、働く側の主張を強めに感じる機会が少なくありません。企業が展開する求人関連の仕事に立ち会うと、働かせる側の分の悪さが顕著になるんですよね。クライアントだから肩入れするわけではなく。
そうした事情を踏まえた上で、実際に働いている社員に話を聞くのですが、時には大きな案件で過酷な条件に直面した経験談を伝えてくれる人がいます。その瞬間、むむむとなります。仕事のリアルを紹介するならそのまま書くべきか。あるいは、変に濁すくらいなら全面カットすべきか。
この場合、僕はひとまず前者の案を採用して、挑むように原稿に残します。話した本人にすれば、いわゆるブラックを暴露するつもりはないし、原稿自体はクライアントのチェックもあるから、NGなら書き直せばいいしと。
そうする理由は、世間がよく口にする成長には修羅場が不可欠と思うから。もちろん会社が用意する仕事や制度も大事でしょう。けれど成長って、幸か不幸か突然目の前に立ち塞がった壁を乗り越えた後で、「そう言えばオレって伸びた?」と実感するものじゃないですか。違うのかな。
いずれにしても、「今日もよく働いてくれた」と「今日もよく働いた」を清々しく言い合えたらいいですね。ちなみに三六協定は、法定労働時間を厳守できるなら協定を結ばなくてもよいことになっているらしいですよ。

何でもない場所だったけれど、撮らずにいられないほど空の青がキレイだなと思って。

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