決して敵に回してはならない

とんでもなく頼りになる人がいます。特に土地勘もなく知り合いもいない場所での仕事は、その人がいるだけで物事がスムーズに運んでしまいます。「あそこに電話すれば通りますよ」とか、「アイツは昔からの知り合いなので」とか、「この店は間違いないです」等々。あらゆる手際がよいので、その様子は右から左にただ風が吹くだけのように見えてしまうのだけど、僕らだけならあっという間に頓挫してしまうでしょう。
驚くべきは、その人はその場所の出身者でも居住者でもないのです。通い慣れた土地とは聞きましたが、僕は他の町でもその人の仕事ぶりに触れているので、どうしたら住んだこともないいくつもの場所にそれほど詳しくなれるのか、あるいは見た目の倍以上は長く生きてらっしゃるのではないかと、親切にしてもらいながら疑念が沸き上がったりするわけです。
極めつけは帰り際でした。午前中いっぱいで仕事が終わり(その人が最良の撮影場所が見つけてくれたおかげ)、きっちり正午に昼食をとることができ、(その人の勧めてくれた地元で愛されている店)、最寄りの新幹線駅まで(その人が4時間かけて東京に運ぶ撮影車両で)送ってもらった直後のことです。
東京行きの切符を買おうとしたら、列車が来るまで20分足らず。それを逃すと次は1時間以上待たなければならなかった。そこで背中がぞわっとなりました。その人は何も言わなかったけれど、新幹線の時刻表まで知っていてベストタイミングで送り届けてくれたんじゃないのか? あらゆる手際の良さを見てきたから、あり得ない話じゃないですよね。この先もずっと味方でいてもらおう。というより、決して敵に回してはならないと思ったのは言うまでもありません。

野沢温泉スキー場は、まだ雪だらけ。上のほうで大会が開催されていたらしい。

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