鎌倉殿っ

『鎌倉殿の13人』の最終回はあまりに素晴らしかった。大河ドラマは主人公の一生を描くのがお決まりなので、最後はどうしたって死に際にたどり着いてしまうのですが、そこに至る様々な伏線の回収が見事。黒の背景に白抜きのクレジットが映されながら、すすり泣きが聞こえるというラストシーンもまた秀逸。しばらく尾を引きますよと言わんばかりの演出でした。
ところで、最終回の放送は1週間以上前なのに、なぜ今『鎌倉殿』の話題に触れているかを疑問に思った方が3名くらいはいるはずです。僕がその最終回を観たのは、一昨日の土曜日の再放送でした。理由は、初回放送の録画が再生できなかったから。レコーダーの中には記録があるようなのだけど、何を試してもいちばん最後の、来年からの大河ドラマのロゴのシーン(わずか1秒)しか見せてくれなかった。
ただの最終回じゃないのです。1年かけてここまで見届けてきたのです。誰がその最後を放っておけますか? そんなことが許さるのですか? 無言のレコーダーに向かって、僕はそう問いかけました。実際にはもっと乱暴な言葉で罵るように。
ただし不思議だったのは、それ以降の番組は正常に録画されていたことです。NHKが鬼門かと疑ったものの、翌日の朝ドラは大丈夫。訳わかんなかったです。1年かけた成果を素直に譲ってくれないなんて、信じていた家臣の謀反を目の当たりにして唖然とする感じだったな。
いやいや、相手は機械ですから、感情を伴った謀略など企てるはずがありません。だから悟りました。この1年でできなかったのは、前々から買い替えリストに挙がっていたレコーダーを新しくしなかったこと。長く使っていたPCもスマホもテレビも、それからクルマと自転車のタイヤも買い替えたのに、なぜかレコーダーだけが残ってしまった。その恨み? だから、感情ないっつうの。
大晦日まで、あと5日。この時期になると、今年のやり残しについて考えたりします。ですが、たいがいは明らかになりません。この期に及んでじたばたしても始まらないと開き直ってしまうから。でも、レコーダー。年越ししたら、新しい大河ドラマも録れなかったりして、ここに来て悩み事ができるとは思いませんでした。鎌倉殿、どうしたらいいでしょう。

いつもの池の公園で見た小さな景色。晩秋というより残秋。

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