正確な日付は覚えていないけれど、僕がクルマをとめている駐車場でカーシェリングが始まりました。それ用の黒いSUVが駐車されるのは我がオンボロの真横。この件に関して大家さんからは、「タムラさんのお車、クラシックカーのようですから、もし事故があったら大変です。よければ別の場所に変えますか?」とわざわざご連絡をいただきました。気を遣わせてしまったなあと。ただ古いだけなのにクラシックカーと言わせてしまうなんて。
さておき、駐車場自体は広いし、慣れた場所を変えるのも何となく縁起が悪い気がしたので、そのままでいいですよと返事しました。理由はもう一つありました。これは口に出しませんでしたが、それほど利用されないだろうと思ったのです。
ところが、それ用の黒いSUVを止め置くスペースはしょっちゅう空いている。ということは、誰かが頻繁に乗り出している。そんなに人気があるんですね。僕は完全にカーシェアリングの利用状況を見誤っていました。
そうだろうなあと思います。少なくとも公共交通機関が発達している街でクルマを所有するのは、明らかに無駄が多いですから。クルマを計画的に使えたら、なおかつ従来のレンタカー以上に手軽に借りられたら、そりゃカーシェアリングのほうが間違いなく便利。それが理解できながら僕がクルマを手放せないのは、もはやただの所有欲に過ぎないのでしょう。クルマを持っていなければモテないってのも、完全に古い妄想なのだろうし。
いついなくなり、いつ戻ってきているかわからないそれ用の黒いSUV。ついこの間、僕の帰宅と重なって、これから出発すると思しき瞬間に遭遇しました。乗っていたのは2名。どちらも女性だったようですが、ゴウゴウと帰還する僕のクラシックカーなど気にもせず、マニュアルやカーナビを熱心にご覧になっておりました。どこへお出かけされたのでしょうか。そこには、僕の知らないクルマの楽しみ方が待っていたんでしょうね。微妙に、うらやましいです。

緑、青青。
