機械の故障は、使いときに発覚するのが常です。たぶんそれなりの予兆はあるのでしょうが、それに気づかないのも、また「何で今!?」と苛立つのも常だったりします。
ペーパーレスが叫ばれて久しくても、押印した請求書の郵送が求められたり、あるいはPCの画面より印刷したほうが取材現場で重宝する資料があるので、プリントアウトのためのプリンターはいまだ必需品です。そいつの調子がここんところ芳しくない。でも、今の機種は購入して8年くらいになるので、まぁそんなものかと思わなくもないのですが、ひとまず黒インクが切れかかったので近所の電気屋に走りました。
「およそプリンターの寿命は5年なんですよ」
これはプリンター売り場の笑顔が素敵な男性スタッフのお言葉。ですよねぇ、と知ったかぶりで返しつつ、手頃なモデルならこの機会に買ってもいいなあと思い、その場に並んでいる20種くらいのプリンターを眺め回したら、思いがけない助言をいただきました。
「コロナ禍で工場が稼働していなかったので、ここにある機種のほとんどが在庫ゼロです。今ご注文をいただいても1カ月、中には2か月待ちのモデルもあります」
これも?
「ええ」
こっちも?
「はい」
少しだけ笑顔を曇らせたスタッフのとなりで僕は、溜め息をつくしかありませんでした。感染者数が減り、医療従事者の負担が減っても、それでコロナ禍は終わりじゃないんですね。プリンター以外にも実は品薄の製品って他にもあるのかな。そういう情報を知らないのは僕だけかな。
ひとまず、黒インクだけ買って帰りました。これまで購入してきたちょっと安い互換カートリッジではなく、メーカー純正品を選んで。少しでもトラブルが減ることを願って。現時点では無事に作動していますが、もし明日壊れたら新品の入手まで最低1カ月先かと思うと、ねぇ。

祠と呼ぶに大きく、中には観音様もいらっしゃる、ぱっと見るとドキッとするタイプ。
