どんな自分になっていたいですか?

インタビュー取材の定番質問の一つに、将来の展望や期待があります。「今後どうなりたいですか?」「何をしてみたいですか?」みたいなね。
未来像を明確に抱いている場合なら簡単に応じられるかもしれません。けれどそうではない人だと回答に窮してしまうでしょう。それでなくても世間は「夢を持て」と圧をかけがちなので、何も答えられないでいるのはいけないことのように思わせてしまうのも、聞き手としては申し訳なくなります。
なので、未来や将来という言葉を使わず、「5年先、または10年先はどんな自分になっていたいですか?」と切り出すようにしています。明日のことは誰にもわからないにせよ、わりと近い年数を提示すると、現在の自分の年齢に照らし合わせて比較的答えやすくなるみたいです。
でも、聞いといてこんな発言をするのは無責任極まりないのですが、僕がその質問をされたら、「う~む」と唸りそうです。相手が納得するようなビジョンを持ち合わせていないから。いや本当に、将来こうなりたいという具体的なイメージがないまま今日まで生きてきちゃったんですよね。現在の生業にしても、どちらかと言えばなりゆきで選んでしまったところが多分にあるし。それはやっぱりいけないことですかね。
ただ一つ、もっともらしい回答があるとすれば、生涯現役でいたいということでしょうか。それは展望や期待というより一方的な宣戦布告に近くて、敵次第ではあっけなく返り討ちに遭う可能性はデカいです。問題は、何が敵になるか? 考えると怖いな。
昨日のインタビューでは、定番質問にこう答えてくれた人がいました。
「50代まで仕事があれば」
胸がうっと詰まったけれど、バレなかったかな。でも、そういう返答が僕にはリアルに感じられました。意外にできちゃいますよとは、おこがましくて言えませんでしたが。

カメラ越しにどんな印象を与えるかわからないまま、オンライン取材が始まる。

 

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