粉もん

今日は、『コナモンの日』だそうです。片仮名だと、くまモンやピグモンの同類っぽいですが、「粉もん」と書けば間違うことはなさそうです。5月7日の語呂合わせなんだろうね。けれど、コナコーヒーの日ではないらしい。
僕はこの言葉、大人になってから知った記憶があります。関西方面の表現ですよね。おそらく小麦粉を原料にした、お好み焼きやたこ焼きの類を指していると考えて間違いないでしょう。極めて庶民的な食べ物を、自虐的愛情に包む感情が見え隠れして、僕は好きな言葉です。
そういう感覚からすると、粉もんの拡大解釈など聞きたくないと思いますが、小麦粉を始めとする穀物を挽いた粉を加工して食べることを粉食と呼ぶそうです。ちなみに、お米のように穀物を粒のまま食べるのは粒食。日本人は好奇心旺盛なので、どちらも主食にできます。
さておき、粉の加工品となると、かなり多くの食品が粉食、というより粉もんの傘下に入ることになりそうです。麺類は、ほぼ粉もん一家。イタリア発のパスタもそうだし、非小麦粉なので別に思える蕎麦も同族。ただし、関西人ではない僕が言うのもナニですが、個人的に原料たる小麦粉の白さが残っている食べ物こそ粉もんと認めたい感覚があります。
うどんは、その代表格ですよね。僕は蕎麦好きなので、滅多にうどんを口にしないのだけど、讃岐でうどんを食べたときは、それまでの行いを反省したほどでした。あの美味しさに対して良心的すぎる価格にも驚いたなあ。お会計担当のお兄さんは、レジ前に立ちながら、腰を出すためにひたすら生地を踏み続けていました。そういうたゆまぬ努力に粉もんの底力を感じたんですよね。
それから、明石の卵焼。これも地元でいただいたのだけど、わざわざだし汁にくぐらせる手間に感動しました。それで気づかされたんです。関西の粉もんは、実は出汁文化の上に成り立っているのだと。
ならば関西に対抗できる関東の粉もんは何かと探してみて、ひとつ見つけました。僕は、ちくわぶが好きです。でも、全国的な理解は得らないでしょう。おでん以外で活躍しているのをあまり見たことがないし。あるいは関西出身者の中には、いまだ存在を認めていない人が多いみたいだし。けれど、ひとつの国の中にも食の文化圏の違いがあるのは豊かさの証だと思うのですが、いかがでしょう。

この連休は、ずっとお天気がよかった。

 

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