自分とは無縁と言えばそれまで

かつて5月16日は、高額納税者を公表する日でした。税務当局が定めた高額納税者公示制度によるもので、これを受けて情報番組あたりがネタにしたのが長者番付でした。今は見ませんね。2005年いっぱいで制度が廃止されたからです。
始まりは1947年。高額所得者の所得金額を公示することで、第三者の確認による脱税牽制効果を狙うのが目的だったそうです。この目的を果たすため、第三者たる情報提供者には、脱税発見額に応じて報償金を支払う第三者通報制度も導入されていたとか。あまりに危なかったしい制度なので、1954年にはなくなりました。加えて、1983年度からは所得金額ではなく納税額に改められています。まぁ、多少は間接的になったというか。
ある文献には、この制度によって世間に名を知られた人は、多くの税金を納めることで多大な社会貢献を果たす人物として崇められる効果もあると記されていました。そんなお金持ちのおかげで島に橋が架かったなんて話があるのかもしれませんが、たいがいは感謝より妬みを抱くのが人間ってものではないでしょうか。
対して高額納税者にすれば、正しく税金を納めたのに妬まれるのもたまったもんじゃないはず。しかもこの公示は、氏名や住所を記載した名簿をつくるのが慣例でした。氏名はカタカナ表記という、これまたお茶を濁したっぽい間接的な措置が取られていたものの、バレないはずがない。驚くべきは、この名簿が市販されていたこと。だからマスコミは勝手に長者番付をつくれた。
そうしてより広く世間に高額納税者である事実が伝わったせいで、強盗に狙わる事件も起きました。それを恐れた高額納税者は、相応の費用や手間をかけて公示逃れの策に出ます。するとマスコミがあれやこれや指摘し、噂を聞きつけた税務当局は脱税扱いにしてしまった。なかなかの横暴ですね。
そんなこんなで、最終的には無茶がたたって、2005年いっぱいで高額納税者公示制度は反故に。よかった、のかな。実のところ、そこがよくわかりません。所得税額1000万円超が高額納税者らしいので、自分とは無縁と言えばそれまでです。
ただし、税金についてはちゃんと知りたいと思います。特に消費税の在り様は、税務当局を含め公の場で行われる、まっとうな議論を聞いてみたいものです。

僕がスケートボードを初めて見たのは18歳くらい。オリンピック競技になるなんてねぇ。

 

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