どちらも元気なおじいちゃん

だから時事に触れるなと、興味本位で暴れる内なる自分をいさめようとするのだけど、表面を担当する自分には止められない場合もあるようです。
彼の国の現役大統領が、次期大統領選からの撤退を表明しました。精彩を欠いているという周囲からの指摘を受け入れた形のようです。そういう声を耳にすると、そう見えていくものですよね。ちょっと咳き込んだり言い間違いをしただけで、かなりのおじいちゃん扱いが横行していく。階段を降りる際も手すり頼みだったのは確かで、僕は自分の母親を思い出して気の毒になりました。責任ある立場だから仕方ないけれど、老いを責める様子に触れると息苦しくなります。
だいぶ中身は違いますが、運転免許証の返納に似ているように思いました。そろそろ危ないからと、周囲は資格を失くすことを勧める。けれど当人は、自覚とプライドの狭間に立たされて決断できない。あるいは、クルマを運転しないと日常生活が脅かされる現実的な問題があれば、なおさら事態はややこしくなる。けれど、交通事故は他者を巻き込む危険性に満ちているので、社会全体で然るべきタイミングでの返納を求めているのが現状です。
本人が自主的返納に踏み切れないなら、誰が引導を渡すか。たいがいは身内になると思うけれど、伝え方が難しそうですよね。クルマ通勤を続け、退職後も趣味のカメラであちこち走り回っていた父親がもし生きていたら、僕はどの時点で「やめてくれ」と宣告できただろうか。それはまったくわからないな。あるいは歳を重ねていく自分は、誰の引導なら受け入れることができるのか、それも現時点ではわかりません。
ただ、自分のプライドを優先した挙句、ごく普通に暮らしている他者を、たとえば自分が愛してやまないのと同じ誰かの孫を傷つける可能性が高まっているんだよと、時間をかけて諭す他にないのかもしれません。まぁ、年寄りは人の話を聞かないので、近親者ほど説得が困難になりそうですが。
そう、年寄りの話。撤退を表明した現大統領は81歳。対立候補の前大統領は78歳。実は似たり寄ったりの年齢なので、どちらも元気なおじいちゃんだよなと再確認したところです。

やはり水辺は涼しい。水流の激しさですべての感覚がマヒするような気もするけれど。

 

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