パリオリンピックはいつまで? 11日まで。じゃ夏の甲子園はというと、今日が開会式。その少し前に飛び込んできたのが、これまで9回制だった高校野球で7回制の導入を検討し始めたというニュースです。個人的には、ようやくですか? って感じですけれど。
ご存じないでしょうが、僕は高校球児の負担を可能な限り減らしたほうがいいと考え続けています。最大の理由は、未来ある若者たちの身体を守るべきだと思うから。
よく耳にするのは、「エースの○○君、9回を一人で投げ抜きました」と賛辞する声です。称えたい気持ちはよくわかる。けれどエースは、地方予選から本戦まで何試合も投げ続けるわけです。そうした戦術は、根性論で押し切った昔ならいざ知らず、今もあまり変わっていないようです。
それじゃあちこち壊れてしまうのは火を見るより明らか。何よりも、ハードな運動に耐えうる肉体づくりがおぼつかない世代ですから。だから僕は、少なくとも投手に関しては球数制限を設けなければならないと、どこにも届かない声で叫んできました。
「甲子園を戦い抜いた上でプロでも活躍したピッチャーはたくさんいる!」
「誰もが甲子園を目指して頑張ってきたのだから、ぶっ倒れるまでやらせてやれ!」
そんな無茶な考えも理解できなくはありません。僕も昭和のスポ根マンガで育ちましたから。
問題だと思うのは、高校野球ないしは甲子園というものが確立しすぎているというか、青春のドラマ観が浮世離れしすぎていることです。おそらく少年たちも、全国大会なら燃え尽きてもいいと覚悟しているかもしれない。しかし人生はその先もうんざりするほど続いていくことをよく知っている大人たちは、今はこれで十分と止めてあげなくちゃいけない。あるいは彼らが野球を続けたいなら、甲子園はひとつのステップに過ぎないと諭さなければならない。
そしてまた最近の夏は熱中症アラートが出っぱなしなので、本当に人生が終わる危険もあります。そこで高校野球では禁断とも言うべき7回制が検討され始め、今夏の甲子園ではもっとも気温が高い時間帯を避ける1日2部制が導入されました。
「とは言っても、日中の屋外に出る以上、熱中症のリスクは避けられません」
件のニュースを報じた番組に登場した医学方面の専門家の意見を聞いて、腰が砕けそうになりました。そりゃ科学的かつ客観的な立場なら、そういう見解になりますよね。わかったふうなことをまくし立てる僕にしても、結局は古い観念に自分なりの観念をぶつけていただけだと気付かされて、一人顔を赤らめました。
それは誰にためにあるのか?
すべての選手が健康を害さずに試合ができることを強く望みます。

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