僕には、晴天だと気分がよく、雨天だと憂鬱になる傾向があるようです。その辺を調べてみると、肉体のメカニズムとして、耳の奥にある内耳が気圧の変化を感じると、交感神経と副交感神経のバランスが乱れるらしいんですね。特に雨ないしは台風の際に気圧が下がると、天気病や気象病と言われる頭痛や目まいを引き起こすこともあるという。
しかし僕の場合、具体的な症状が出るわけじゃありません。あくまで、実に曖昧な気分の範疇に収まる“下げ”。なので、次のような調査結果に興味を覚えました。
日光を浴びる時間が減ると、脳内でセロトニンがつくられにくくなり、気分が落ち込みやすくなる。セロトニンは、オキシトシンやドーパミンと並ぶ「三大幸せホルモン」のひとつで、精神の安定やストレスへの耐性を高める働きがあるという。
ふむ、これは納得できます。どんなに日差しが強くても、外で野球ができるときは相当にハッピーになれますから、僕にとってセロトニンは何よりの精神安定剤なのかもしれません。
しかし、理屈に合わない点があります。天気病や気象病ほどの症状がなく、日光を浴びる時間に伴ったセロトニンの分泌量に変化があるにせよ、僕の主な活動の場は、気象に左右されない自宅の室内であるということ。要するに一定条件で仕事ができる環境を有しているのに、なぜ天気が悪いと憂鬱になるのか、そこがよくわからない。ですが、これにも理解を寄せられる見識がありました。
産業革命以前の人類は、気候の影響を受ける農業や漁業を主産業としており、晴れの日は労働、雨の日は休暇というサイクルで暮らしていた。それがDNAに刻まれているとして、天気が悪くても働けるようになった現代人は、かつての暮らしとのギャップにズレを感じている……。
ふむふむ。そうであれば、窓の外で曇天が広がっているのに机に向かう日の僕は、本能的な憂鬱に晒されるということなのでしょうか。それなら防ぎようがないから、「今日は雨なので原稿の締め切りを伸ばしてください」と頼む他にないな。
いやいや、通信の環境も整った現代でそんな勝手を言えるはずもなく、天気に関係なく頑張るしかありません。でも、本当のところはわかっています。天気が悪いと洗濯が進まない。そんな苛立ちが、自宅仕事の支障になったりするのです。
すみません。10月になっても天候が不安定ゆえ、つい生活感に満ち満ちた愚痴をこぼしてしまいました。まだ冷房を使うなんてね。

たぶん、次の雨が降るまでの晴れ間と言うべき空。
