3連休の真ん中に埋没しているように見えますが、今日は文化の日。1946年のこの日に日本国憲法が公布されたのを記念して、1948年に国民の祝日としなりました。憲法と言えば5月3日が憲法記念日ですが、こちらは日本国憲法が1947年のその日に施行されたことに由来しています。このややこしさは、時代背景が影響しているみたいです。
新たな憲法の草案をつくったのは、第二次大戦終了と同時に日本を占領下に置いたGHQ。その草案をもとに日本政府が協議した末に生まれたのが日本国憲法。この仕事に関わった人によれば、どの国もまだ実現していない戦争放棄を宣言したことがとても重大だったそうです。もう二度と軍国主義に戻らない決意を憲法で示したのが心強かったのではないでしょうか。その新憲法が「自由と平和を愛し、文化をすすめる」旨を骨子としているので、公布日を文化の日としたかった。できれば、それまで明治天皇の誕生日を祝ってきた明治節と同じ日に。
これにNGを出したのがGHQ。そもそも彼らの目的は、敵対国だった日本の弱小化で、中でも天皇と関係する事柄は可能な限り排除したかったわけです。これを受け、当時の衆議院は施行された日を憲法記念日に制定。しかし参議院は公布された日を譲れなかった。
「ならば天皇を想起させず、憲法記念日でない名称にはどんなものがある?」と、持ち掛けてきたのがGHQだったらしいんですね。そうして新憲法の文脈を尊重する形で、文化の日に決まったんだそうです。いずれにしても、多くのご苦労が偲ばれます。
文化とは何かについて語る前に、文化の日について語るのであれば、やはり自由と平和を愛さない限り文化をすすめられないという、その1点が極めて重要ということではないでしょうか。時に縛りを感じても、おおむね楽しく幸せを享受できるのが文化であれば、なおさら。そんな思いを込めつつ、今日の僕は野球文化を尊びながらバットを振ってきます。

巻雲。読みは【けんうん】。刷毛でいたずらしたみたいね。
