寸分違わずハマった感じ

昨日のここでは、気付いたら文脈の中央をYouTubeが貫く内容になってしまってけれど、本当に書きたかったのは、ずいぶん弾いていなかった曲でも指が覚えているよろこびでした。より自慢に近い核心を漏らせば、指が覚えているほど一途に練習した自分を褒めたくなった心持ちを伝えたかったのです。
さておき、半年近く離れていた我がオンボロが帰ってきました。走行中に見せたもたつく気配が気になってクルマ屋さんに預けたのですが、再現性が低そうなトラブルだったので、修理に時間がかかったのは致し方ありません。
そんなこんなで丁寧に見てもらったものの、クルマ屋さんは「昔はもっと速かったのに」と、いささか残念そうでした。けれど、僕はコイツが老いた過程をよく知っているし、速くないけれど走れるし、それに気になったもたつきも解消。それで十分。
それよりも心配したのは、僕がこのオンボロに戻れるかでした。代車のホンダ・フィットがよすぎたんです。エアコンは効くし、パワーウィンドウ付きだし、しかもAT。それらは今日的乗用車の標準装備なのだけど、特にATのイージーな感覚は竜宮城みたいだった。いや、乙姫様に誘われたことはありませんが、あの極楽運転に半年間浸かってみたら、この小さなクルマで人生上がってもいいかなあと……。
そんな思いを抱いてしまったからこそ、不安だったのです。MTのシフトレバーを正しく操作できるのか? クラッチペダルの踏み方を忘れていないか? 手動で窓を開けるのが面倒臭くなっていないか?
え~と、完全な杞憂でした。代車を乗り換えた駐車場を出た瞬間、すべて元通り。というより、あるべき場所に寸分違わずハマった感じ。懐かしくもなかった。その体が覚えている様子に触れたら、よろこびより呆れが勝りました。そりゃ28年目ですからね。これ以外に僕の肉体や精神がハマるクルマはないのでしょう。
もちろんホンダはよかった。しかし僕のオンボロは、僕に自分らしさを保たせてくれる。じゃ自分らしさって何かというと、自分が選んだもので構築されているのかもしれない。いわば判断や決断が僕を僕らしくしていく。そんな頭でっかちなことを自由に考えさせてくれる我がオンボロとは、もう少し付き合っていたいです。

オンボロ帰還。まるで懐かしくなかったのが、ちょっとうれしかったかなあ。

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