様々な事実が出回るまでは時事に触れるべからず。そのルールを破ると、後に苦いものを飲みこなきゃいけない罰を思い知りました。え~と、日曜日の兵庫県知事選の結果です。
思わぬ結末になったのを知ったとき、ハッとなりました。なぜなら僕はここで、当時は現職だった知事に向けて、『無恥』というタイトルで何かを書いたことを思い出したからです。調べたら、9月14日でした。おそらく、特別な委員会での発言を受けてのことだったのでしょう。
その時点でメディアに映った知事の言動は、厚顔無恥にしか見えなかった。しかし、委員会では議題の解決に至らず、知事は失職を経て選挙を行い、気付いたら逆風を順風に変えて当選。つまり、然るべき委員会の尋問期間では事の真偽が明らかにならなかったわけです。
そうして当選翌日になると、今度は議題自体がでっち上げだったなんて記事が飛び交いました。あるいはテレビを中心としたメディアの伝え方にも問題があったと、テレビ自体が反省するような気配も漂いました。
今思えば、そのすべてが時事の罠でした。そんなものに引っ掛からないよう注意していたのに、なんという不始末! この世界の誰も気に留めていないと思いますが、僕だけは自分の罪を認めます。当分は時事に手を出しません。
それにしても、わからないものですね。何がって、あれだけ非難を浴びた人が返り咲くなんて、誰が予想できたんだろう。これまた不確かながらかろうじて想像できるのは、選挙権を持つ人と持たない人には温度差があるということです。今回は県政に関わる判断だから、その県特有の歴史や文化、はたまたムードが結果に現れたと思うんですね。その切実な心情は、余所者には理解できないんでしょうね。彼の地の大統領選も、似たようなところがあったように感じています。
いずれにしても、ダメよね。流れに傾いた情報を鵜呑みにするのは。とにかく、特定の事実に絡みつく噂やデマがふるい落とされるまで待つこと。でも、待っている間にも続々とそれっぽいニュースが飛び込んでくるし、撒き散らした誤報を誰も掃除しようとしないから、真実を見極めるのは本当に難しくなります。それも時事に潜む罠だな。

月曜午前7時。ベランダに吹き寄せる風が冷たかった。
