嫡男

知らない言葉はこの世にごまんとあれど、知らないことを知ってしまった言葉となれば放っておけなくなります。最近の気掛かりは、嫡男。始まりは、大河ドラマで渋沢栄一の後継者関連が描かれたことでした。テレビの話が多めで恐縮です。
単純に家督を継ぐ長男を指すのかと思っていたら、微妙に異なるみたいです。嫡(ちゃく)という字がまさしくキーワード。本妻・正妻を意味する漢字で、その嫡が産んだ子供を嫡子(ちゃくし)と呼びます。男の子なら嫡男。女の子なら嫡女。家督を継がせるなら長男だろうと、そこで長男=嫡男のイメージが強くなりますが、必ずしもそうじゃない。大河ドラマで渋沢栄一の嫡男とされたのは、本妻である千代が産んだ男子に違いありません。しかし栄一と千代の間には、生後わずか6カ月で亡くなった長男がいました。そんなわけで嫡男は、基本的に嫡が産んだ男の子なら誰でもそう呼ばれることになるようです。特別な事情がなければ長男が本命でしょうが。
ここからはドラマのネタバレ注意です。渋沢家の嫡男と目された次男の篤二は、こともあろうに栄一に廃嫡されてしまいます。廃嫡とは、字面が示す通り家督を継ぐべき男子から外されること。理由は、自分の妻を追い出して芸者を家に入れようとしたから。そんな不埒な息子なら廃嫡止む無しですが、篤二にすれば「父親に倣っただけなのに」と反発必至だったでしょう。
実は渋沢栄一、ドラマ内での描写はわずかでしたが、お妾さんがたくさんいたそうな。嫡の対義語は妾。妾が産んだ子が庶子。なんと栄一には20人とも50人とも言われる庶子がいたらしいんですね。英雄色を好む。そういうことかしら。
方々に庶子を設けた人物が日本経済の祖を築いたという事実を、女性の皆さんがどう思うかはわかりません。でも男子の僕にすると、渋沢栄一さん何かカッコいいです。そんなふうになりたいというわけではないけれど。
嫡男について調べると、家族というより相続の話になるんですね。こんなに生っぽくなるとは思わなかったな。

今日の富士山。稜線まで拝めると、何か得した気分になる。

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