梅にメジロ

梅の花が咲き始めたので気にしていたら、わりといい写真が撮れたので、本日はメジロについて触れます。
たとえば、調和の取れた組み合わせを意味する古い慣用句の「梅に鶯」。それを聞きかじっていると、梅の枝を細かく飛び回るものこそウグイスと思いますよね。その鳥がまとっている、抹茶やずんだ餅を思わせる綺麗な緑色こそ鶯色だろうと決めつけたくもなる。たとえ「ホーホケキョ」と鳴いてくれずとも。
実は、と偉そうに語るのもナニですが、梅に寄り添うのはメジロです。目白という漢字を充てるだけに、小さな目の周囲に白いリング状の縁取りがあるんですね。これはウグイスにない特徴なので、もっともわかりやすい見分けのポイントになります。
その他にも、メジロとウグイスにはいくつも違いがあります。メジロの体長は約12センチで、ウグイスは約15センチ。体毛の色は、メジロが黄色の部分も混じる黄緑色の印象で、ウグイスはグレーに近い暗い緑。今日的常識ではメジロ色が鶯色とされがちですが、日本古来のそれはリアルなウグイスの、地味めな色合いを指すようです。
決定的なのは警戒心。ウグイスはかなり強いらしく、滅多に人前に現れないそうな。それから食性。どちらも雑食ながら、花の蜜を好むのはメジロだけ。以上を踏まえると、梅が咲き始めた近所の軒先で見かけるのは、メジロで確定となります。
「じゃ、花札にも描かれている『梅に鶯』は先人たちの誤認なのか?」
この件に関する意見は様々みたいです。ウグイスは花の蜜に興味がないのであれば、はるか以前から梅とメジロ以外は考えられないことになるけれど、そのあたりをほじくり返して昔の人にマウントをとるのは、個人的には無粋粋だと思います。それに「梅に鶯」と聞いたからこそ、この時期に飛び交うメジロに注目できたのだし。
とても綺麗でかわいい鳥です。季節の変わり目に真っ先に咲いた花びらに、必死でまとわりつく姿も意地らしいんですよね。蜜吸いに気を取られているうちにそっとのぞくと、目の周囲の白い輪っかをしっかり観察することができますよ。

あれ、かわいい。素敵な色目。

しばし粘ったら、横顔を見せてくれました。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA