自称~かなりしんどい答え合わせ

自称って、ねぇ。実際の事件については触れませんが、今回のような奇妙な事象が起きると、この社会における自分の呼ばれ方について考えてしまうのです。
たまに想像して怯えませんか? 何かの理由で逮捕されてしまった場合、記者が取材を申し込む自宅周辺の人たちが、自分について何を語るのだろうかと。おそらく最初は、かなり曖昧に「どんな人物でしたか?」と聞かれるはず。その結果、「会えば挨拶してくれますよ」とか、「滅多に顔を合わせませんね」というような、プライバシー保護という字幕付きのよく見る映像が流れるわけです。
「まさか」と驚いてくれるケースもあるでしょう。しかし、答えた方にかばう意識があっても、「まさか」の落差こそ犯人らしいと受け止められていきます。そこは伝える側の思う壺ですが。
そんなふうに半ば一方的に素性が説明されるとき、かなり影響するのが職種だと思うのです。身分は免許証などで判別可能。ゆえに住まいもすぐに確認できるだろうから、誰もが怪しむ住所不定にはなりにくい。しかしフリーランスライターなんてのは、まともな社会人を証明するにはかなり分が悪い自覚があります。
ずいぶん前ですが、皇居周辺を歩いていて警察官に職務質問されました。僕の何が彼らの琴線に触れたかはわかりませんが、とりあえずビールと言うような感じで職業をたずねられるわけです。?偽りなくフリーランスのライターと答えたら、途端に怪訝な浮かべ「フリーター?」と聞き返されました。
呆れつつも怖かったです。もし今ここで逮捕され、何かの拍子で報道でもされたら、僕は「自称フリーター」と呼ばれるかもと思ったから。母親は嘆くでしょう。知り合いの同業者は腹を抱えて笑うだろうな。
とは言え、個人的にはフリーランスライターの社会的認知度を上げたいとは思いません。もとより一般には理解され難い職種であることは覚悟しているし、それでもこの仕事が必要とされる場所がある事実を承知しているから。まぁ、ヤクザな稼業ですよね。
だからこそ、周囲に迷惑をかけず、品行方正な暮らしぶりに努めなければと思います。できているかどうか試されるのが不測の事態だと、かなりしんどい答え合わせになりそうですが。

有楽町のガード下。正午でこの雰囲気が出せるとは!

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA