「AIでちゃちゃっと」

「作文は一度、AIにちゃちゃっと書かせてみたんですよ」
これは知人の言葉。いわゆる転職の採用試験は、書類と面接による審査の他に、作文の提出があるそうな。それをテスト会場で書くのか、事前に伝えられたお題に沿って書いたものを送るのか、そのあたりは聞きそびれました。IT方面に詳しそうな気配を漂わせなかった人だけに、僕にとっては「AIでちゃちゃっと」というセリフが衝撃的だったからです。
文章書きが不慣れな人にすれば、誰かに上手にまとめてほしいと思うのは無理ないことかもしれません。そこでAI。なるほど。おそらく、包丁で行っていたみじん切りをフードプロセッサーが代行してくれるくらいの手軽さが、最近のAIにはあるのでしょう。
そう言えばいつだったか、フードプロセッサーが欲しいみたいな話をしました。実はまだ買っていません。あれば楽だろうけれど、その重宝さを実感できるほど料理に凝る予感がないから。あるいはそれ以上に、いまだヘタクソながら、包丁でみじん切りする技を追求するほうが楽しくなったところが大きいんですよね。
というような文脈からは、僕がAIを嫌っている感情がダダ漏れになると思います。職業的に恐れているのは、生身のライターとして一字一句まで神経を巡らせて書いた文章と、要点を入力してちゃちゃっと仕上げてくれるAIのそれに、どれほどの違いがあるかわからないところです。
いや、違いは出ると思うんですね。僕の癖はAIにはないだろうし、AIが真似するはずもない。ただ、どちらが選ばれるかは不明。課題がみじん切りだった場合、フードプロセッサーがもたらす均一な立方体が好まれるなら、どうしても粗みじんになってしまう僕は機械に太刀打ちできないかもしれません。
今日の話題、普段使用しているメールソフトが、「AIで下書き生成」という機能をしれぇっと追加したことに端を発しています。絶対に使ってやるものかと思っています。加えて冒頭の知人の試験結果も、いろんな意味で気になっています。

閉店して久しい、かつての典型だった角のタバコ屋。

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