今日は、僕が子供の頃にはなかった祝日です。日本人は働き過ぎというので、1990年代後半になり祝日を増やし、2003年から始まったハッピーマンデー制度で祝日を動かすようになった。そんな連休増加を目的とした移動性祝日のひとつが、7月第3月曜日に充てられる海の日。カレンダーに休みが増えたのはいいことかもしれないけれど、日付自体に由来も由縁もないってのはどうなんでしょうね。
そんなこんなで気の毒な感じがするので、海に関することを書こうと思いました。でも、僕には海にまつわる特別な思い出がありません。じゃどうしようと考えて、海の歌はどうだろうと。そうして頭を巡らせてみたら、意外にも童謡の『海』が流れてきました。「世代か?」と揶揄されそうですが、子供の頃は童謡ばかりを聞いたわけではなく、世代で言えば歌謡曲に心が躍っていました。まぁ、歌謡曲も古い単語ですけれど。
童謡は、むしろ大人になってからのほうが沁みるんですよね。メロディはたおやかで綺麗だし、特に歌詞は日本語の美しさを感じるのです。その点で『海』は、曲も歌詞も素晴らしい。
「松原遠く消ゆるところ」で昼の海を歌うのが1番。2番では、「島山闇に著(しる)きあたり」で夜の海を歌います。アメリカあたりで海の歌となれば、能動的な波乗りと切り離せなくなりそうですが、日本人の海観は一人静かにそっと寄り添うものみたいですね。もしよかったら聞いてみてください。YouTubeでパッと出てくるのは、いかにも童謡に適した歌唱動画ですが、個人的にはAiNA THE ENDの声で聴いてみたいです。
B&G財団が2000年7月にまとめたところによると、「21世紀に残したい海の歌」の第1位は、「海は広いな大きいな」で始まる『うみ』だったそうです。2位は、『われは海の子』。文部省唱歌がワンツーフィニッシュを決めた後に続く3位は、サザンオールスターズの『チャコの海岸物語』。サザンは『TSUNAMI』が5位にも入っています。やっぱりポップスがみんなの歌になっていくんだなあ。残念ながら『海』はベスト10圏外ですが、僕は生涯推していきます。

こちら、ランニング中の命の水。冷たくなるまで出しっぱなしでごめんなさい。
