小さい秋

季節の変化は、1年を通じた屋外活動がもっとも体感しやすいでしょう。僕の場合は、まず野球。真夏でも真冬でも阿呆のように続けているので、日差しや風で「お?」となることが多い。ただし野球はスタート時間が毎回異なるので、体感の一貫性が乏しくなりがちです。
となると、およそ昼前後のランニングのほうが、季節の変化を安定的に感じ取れるんじゃないでしょうか。運動自体も身体に直だし。
そんなわけで、秋分後のランニング。1週間前とは明らかな気候の違いを悟りました。先週は30度くらい。昨日は27度。一気に涼しくなったとは思わなかったけれど、確実なところでは日差しが柔らかくなりました。地球上がどうあれ、夏至以降は日々南中高度を下げると同時に日照時間も短くなっていく、規則正しい太陽のおかげです。
日差し関連で言えば、日陰の涼しさが際立っていました。日の当たらない部分の気温が著しく下がっているのでしょう。真夏でも日陰は救いの場所だけど、日光がほぼ真上から射すから、逃げるべき影の面積が少なかったんですよね。
そして、コンクリートで固められた川沿いにはトンボ。青っぽくて大きめのヤツもいれば、やや小さくて赤いのもいる。ふと横を見ると、目の高さあたりで飛んでいました。
そういうの、いいなって安堵するのです。けれど同時に、季節の変化を必死になって探している自分が痛々しかったりもします。
9月生まれとしては、四季の中でも特に秋が好きなんですね。夏の間に大きく膨らんだものが、冬を後ろ盾にして萎み始めるというか、少しずつ落ち着きを取り戻そうとする独特のニュアンスがうれしいわけです。
しかし近年の気候変動は、秋を抹殺しかけている。それが悔しくて、童謡の『ちいさい秋みつけた』の誰かさんになろうと、自分が好きな秋の発見に躍起になっているような気がしなくもない。何だろう、未練なのかな。
感傷はさておき、屋外で体を動かしやすい気候になったのは間違いありません。ただ、どえらい暑さの中で走ったときに落としたペースが戻らなくなりました。半袖Tシャツ&短パンで活動できるうちに以前のタイムに戻さなければと、新たな躍起に憑りつかれております。

電線のトンボ、わかるかな。

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