男ってバカね

自分で言うのもナニだけど、かなり熱心なファンとしては、歓喜より安堵のほうが強かったです。ロサンゼルス・ドジャースのナショナル・リーグ西地区優勝。今年で3年連続だし、通算でも22度目なので、ドジャースという有名チームにとってこの成績は、確実な予想の範疇ではあります。
しかし今季は終盤で勝ちあぐねていました。メジャーリーグの試合は、日本時間の午前中にライブ中継されるのですが、その日の前半でわかりやすい敗戦を目の当たりにすると、その日の後半というか1日が終わるまで、何とも言えない重苦しい気持ちを引きずることになるのです。いや本当に。
それでも、レギュラーシーズン162試合のうち、159試合目でやっと優勝することができた。これだけジリジリさせられれば、溜息も深くなるってものです。
地区であれ優勝が決まれば試合後即座に行われるのがシャンパンファイト。日本のプロ野球だとビール掛けになりますが、彼の地はロッカーチームに集まったメンバー同士で、シャンパンをポンポン抜いてジャブジャブ掛け合います。その中継を見ながら、いろいろ思いました。
あのはしゃぎようは、選手それぞれ不振や怪我の時期を乗り越えてたどり着いた、たぶんファンのそれと同じ安堵の反作用なんだろうと。だからこそ、このあとワールドチャンピオンを勝ち取るための厳しい試合が続いても、「今日だけは!」という思いがシャンパンの泡とともに弾け飛ぶのでしょう。
そして、もっとも強く思ったのは、「男ってバカだな」でした。女性との比較ではないんです。けれどおそらく女性は、祝杯は挙げたとしても、髪や服をぐしゃぐしゃに濡らすような騒ぎ方に意味を感じないんじゃないでしょうか。ただし、長期間に渡って体を張った男たちの無邪気な姿を、呆れながら見守ることはできるのかもしれない。
だから僕は憧れるのです。自分もシャンパンファイトのど真ん中に立って、女性から「男ってバカね」と言われてみたいと。古臭い価値観で恐縮です。
我がドジャースは今後、リーグ優勝とワールドシリーズ優勝の計2回のシャンパンファイトをせねばなりません。一途な男たちの戦い、まだまだ歯を食いしばって付き合います。

名もなき小径に彼岸花。この赤、どうしようもなくハッとさせられます。

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