スマホの天気情報アプリを見ると、これを書いている時間の気温は13度。少し先まで予報をうかがっても、降水確率や気温に大した変化はなし。ということは、もはやこの寒さは安定的……。
暑さを感じ始める時期になると、僕は毎年エアコンの冷房を使うかどうかでぐたぐた悩みます。負けた気分になるのが嫌だからと。実際には気分に留まらず、一気に上がる電気代によって、家計の確かな敗北も通達されるわけです。
とは言え、自宅仕事を円滑に進めるには、室内環境を整えなければならない。なので結局は、仕事部屋を極めて攻撃的な近年の夏から逃げるシェルターと化し、防衛費の高騰と忸怩たる思いに耐えながら、相応の期間を過ごす他になくなります。
じゃ、暖房の使い始めはどうなのか? その稼働もできれば先延ばしにしたいんですね。備え付けのエアコンも、自分でそろえた暖房器具もすべて電化製品なので、スイッチを入れた途端に電気の消費量が増すから。
理由はそれだけではありません。冷房も暖房も必要としない平和で穏やかな時期、つまりは春や秋を存分に楽しみたいからなのです。しかし昨今の気候は、そんな悠長な願いを許さず、「この国は二季になったんだと諦めろ」と訴えてくる。
とても残念ですが、それが人間の活動による過失であれば、僕らは罪を認めなければならないのでしょう。そうして受け入れた罰に耐える最中でも電気の使用量は増加し、たぶん止む無くエネルギー問題の解決も先延ばしになる。
こんな厄介な話、母親との電話がきっかけでした。次の金曜日には定期の診察付き添いがあるから、そのときでどうかとたずねたら、それを待てずにコタツを出すといったのです。押し入れに仕舞った一式を足の悪い高齢者が引っ張り出すのは、なかなかに危険です。しかし頑固者は譲らない。寒くなるほど膝の痛みが増すからと。
果たして僕らは平和に暮らせているのだろうか? そんな不安が頭を過ります。にもかかわらず、僕はとうとう足元のパネルヒーターをオンにしてしまいました。せめてもの償いに、もっとも低い温度を選んで。
以上、時候の愚痴でした。どちら様もお体ご自愛ください。

一般家庭の玄関脇にもポートがあるのね。かなり不安定っぽくて、僕は乗る気になりませんが。
