時事に触発された話題ですが、先日発表されたスポーツ選手の長者番付によると、スポンサーなどの副収入額で第1位になったのがドジャースの大谷翔平選手だそうです。その額、約159億円。野球のみの稼ぎが約163億円らしいので、もはや投げたり打ったりしなくてもいいんじゃないかと思えてきます。違いますね。投げたり打ったりする成績が異常に素晴らしいから、破格のスポンサーがつくんでした。
とは言え、大谷さんは全地球的に別格。突き抜けた存在だけを見ていると頭がおかしくなるので、平均やら最低を調べてみました。比較対象もご用意してあります。
●平均年俸/MLB:約7億6千万円 プロ野球:4900万円。
この時点で両者の差は明らかです。ちなみにプロ野球の最高年俸は、今年からMLBに行く村上宗隆選手の推定6億円だそうな。日本のトップがアメリカのアベレージですからね。そりゃ向こうで活躍したくなるでしょう。
上を見るときりがないので、次はボトム編。
●最低保証年俸/MLB:約1億2千万円 プロ野球1軍:1600万円
「日本の10倍かよ!」って、いちいち驚くのも疲れます。なので、さらに底へと視線を下ろしていきます。
MLBは、メジャーリーグとマイナーリーグという大きな区分があります。めちゃくちゃ稼げる可能性を秘めているのは、メジャーリーグに属する約1200名の選手。その下には、AAA、AA、A、ルーキーの各リーグが控えています。その下部リーグの日米最低年俸が、なかなか興味深いのです。
駆け出しのルーキーリーグは約260万円。これに相当するプロ野球の育成選手は240万円。メジャーリーグのすぐ下のAAAは600万円。プロ野球の支配下選手は440万円。
繰り返しますが、以上は最低年俸。ボトムラインには大差がありません。なのに、メジャーリーグとプロ野球は、その後の伸びがまったく違うわけです。
そうなる理由は僕に語り切れないけれど、ざっくり言えば文化の違いですよね。成功者の姿や基準がまったく異なっているのでしょう。その末に極端な格差が生じるのも止む無しとしているのかもしれません。
それにしても、ひとりで年間数百億円って、訳が分かりません。いや、訳を知ると自己憐憫が激しさを増しそうなので、決して脇目を振らず、僕は今日も僕の仕事に励みます。

午前6時15分の赤信号。寝ぼけ顔が亡霊みたいに写っている。
