冤罪はすぐそこに

あってはならない事態を生みだす心理を体験しました。
日々利用するデジタル小物のガジェット。朝食前に充電するのがルーティンでした。それが先日、突然チャージ不可に……。
現場状況を説明します。ガジェットにつないでいるのはタイプCケーブル。電源ソケットに差し込むアダプターは2口タイプ。汎用品ながら過去にトラブルはなく、何しろ前日まで不備なく充電を可能にしていました。なのになぜ?
そこで僕が最初に取った行動は、ケーブル接続のチェックでした。使っているうちに差し込み口が甘くなるのはよくあること。なので、何度か差し込みを繰り返し、なおかつアダプターの2口も交互に差し替えてみたのです。しかし、ガジェットが充電を始める様子はなし。かろうじて充電ゼロを示すランプが灯るだけ。
となれば原因は、使って2年は経つガジェット本体。なぜなら電子製品というヤツは、不具合の予兆なく突然壊れるものだから。
以上の結論に至り、僕は決断しました。さして高価でもないし、あるいは今回の件が交換のタイミングなら、朝飯後に新品のガジェットを買いに行こうと。
犯人の特定、および事態の改善が叶えば、すべてが解決するはずでした。ところが、まっさらのガジェットにケーブルを差し込んでも充電が始まらない? 新品に微かな充電残量があったので、正常に作動することは確認できたものの、充電できない理由がわかりませんでした。もしや我が家への電力供給自体にトラブルが起きているのか……?
時系列にそって状況を洗い直せば、どこで何を間違えたか明らかですよね。僕が最初にすべきだったのは、自宅にある別のケーブルによるテストでした。なのに最後までケーブルを疑い続けた。これが決定的な落度となり、ガジェットに濡れ衣を着せてしまったのです。
刑事ドラマでは、都合のいいストーリーに縛られて冤罪を生むケースがよく出てきます。実際の捜査はもっと慎重だろうと、脚本の粗さを嗤ったりするわけですが、あれはきっと、日常生活でも起こり得る思い込みの愚かしさを伝えるのが目的なのかもしれません。
別のケーブルを使ったら、新ガジェットは瞬く間に充電を開始。ゆえに真犯人のケーブルは廃棄の刑に。ちなみに、旧ガシェットも充電できました。同じものを二つ抱えることになった責任は、逃れ難い罪として背負っていきます。

花弁がぱらぱら散っていたから、ツバキでなくサザンカかもしれない。

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