旅の気分と損得勘定

仮称A地点とする場所に、週1から2の頻度で通うことになりました。そこで考えるのが移動手段。距離にすると約50キロ。となると僕の場合、真っ先に上がるのがクルマです。約束の時間に間に合えば、いついかなるタイミングで出発してもいい。帰路も同様。その後に予定がなければ寄り道も自由。
けれどクルマが常になり過ぎると、おもしろみを感じなかったりします。なおかつA地点にたどり着くには、どうしたって都心を通過せねばならず、「きっと帰りは渋滞に巻き込まれる」という経験値が、時に嫌気を催したりもするのです。
しかし幸いなことに、今回の目的地は電車の駅が近い。ただし電車は不慣れ。そこでアプリに助けてもらいました。すぐにいくつもの乗り換え手順が示されます。本当に便利。かつては知っている範囲の路線を基準にしたルートしか頭に浮かばなかった。
いずれの乗り換えでも1時間15分程度。渋滞が少ない時間帯のクルマより10分くらい遅いのですが、誤差範囲ですね。何より電車なら、行きも帰りも定時運行されるのが救いになるし。
そうして新たな選択肢を得た幸運を生かすべく、電車を利用してみました。片道50キロを線路でつなぐのが珍しかったせいか、地下鉄以外の往路は車窓を眺めたりして、それとなく旅の気分を味わえたのがよかったです。復路は本に集中できる。20代前半までの会社員時代を思い出して、懐かしかったし重宝しました。読書はクルマじゃ無理ですから。
そんなこんなで、すでに5回の往復中、4回は電車。なのですが、慣れというのは怖いですね。もはや旅の気分は薄まってしまいました。最初のうちは、スマホの指示に従って数回の乗り換えを楽しんでいたのです。けれど面倒臭さが勝り、多少時間はかかっても乗り換えの少ない手順に移行しました。車窓を眺めることもしなくなった。
つまるところ目的は、A地点に正しく到着する以外にありません。その間の移動は業務に過ぎない。なのにあれこれ求めるのは、一択しかない人や、移動そのものが困難な人を思えば、過度に贅沢な話なのでしょう。
これからA地点に向かいますが、本日は電車です。これまたスマホが教えてくれる高速代+燃料費と電車賃を比較すると、後者が安いから。損得勘定に落ち着く自分について、行きの車内でゆっくり考えてみます。

その日は、電車でも突発的な事故が起きれば大遅延が起こる事実を思い知らされました。

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