違う話を思いついていたのに、日付ネタに引っ掛かりました。
オーストラリア政府は2019年2月18日、グレートバリアルーフ北端の固有種であるブランブルケイメロミスの絶滅を正式に宣言。長期調査による絶滅理由は、海面水位の上昇によるその小さなネズミの生活圏喪失、または直接的な溺死。人為的気候変動によって絶滅した最初の哺乳類とされたそうです。
さておき、昨年の最後に買った本のタイトルは『アフター・サピエンス』。人間の文明活動など及びもしない自然の理で環境が厳しくなっていく地球で、人類という種が生き残る可能性が紹介されている一冊です。
人類がまず始めるべきは、エネルギーを大量に消費する脳の小型化。人類が他の生物より大きな脳を持ったのは、生き抜く上で不可欠だった文明を築くのが目的だったと信じたいですよね。ところが実は性淘汰。つまり、蓄えた知識を喋ることで異性の注目を集め、優れた子孫を獲得するために脳を大きくした、という説があるらしいのです。これ、思い当たる節がなくもない。
脳を小さくすれば、食料自体も確保の方法も変わってくるし、環境変化に対応できる様々な形態の新人類へと生まれ変われるかもしれない。その考察例として、マントヒヒみたいな草食人間や、大きな翼を持った飛行人間。海洋進出を果たすクジラ人間などがイラストで示されます。正直なところ、どれもなりたいスタイルではないけれど。
それでも生物の命題である種の保存を行うなら、知能の放棄が絶対条件。文明の構築から手を引き、自然環境に身を委ねない限り人類に未来はないと。どう思います? できそうにないですよね。
そこで、ブランブルケイメロミス。人間のような知能を持たないであろう彼らは、生活圏が水浸しになっていく理由を知らないまま、静かに種の歴史を閉じたんじゃないでしょうか。それを人間は、まるで神様みたいに「人為的気候変動によって絶滅した最初の哺乳類」と定めた。そんな記述を読み返せる脳を捨てれば、ブランブルケイメロミスは今も平和に暮らしていたんじゃないだろうか。そんなことを思いました。
自虐的な締めになりますが、地球上でこれまでに誕生した生物種の絶滅確率は99%以上だそうです。

仙台堀川という名前に惹かれて撮りました。両岸は桜なのかな。
