さあ

「さあ」です。この言葉、要は気合い。およそ何かが始まるときにひとり奮起したり、ともに始めたい相手に興奮を共有してもらいたくなると、思わず声に出ますよね。一方、問い掛けの答えが見つからなかったり、返事をぼかす場合にも用いられます。
今日の僕の「さあ」には、曖昧さの成分は含まれていません。答えはちゃんと出ているし、それに向かう行動も確定している。ただし、手放しの奮起とはちょっと違うというか、重い腰を上げるために気合いを入れるというか、そういう気分の「さあ」です。
メジャーリーグが開幕します。正確に言えば、昨日の26日が今季の始まり。いくつかのチームはすでに開幕戦を終えました。なのにまだ蓋が開いていないように感じるのは、大谷翔平選手が所属するドジャース戦の今シーズン1戦目が、日本時間の今日行われるからです。
「また大谷かよ」って嫌気が差す人が少なくないらしいですね。メディアの執拗な取り上げ方が原因らしい。そりゃそういう感覚になるかもなあと思うので、そんな方々を否定しないし、ましてや「さあ」と呼び掛けたりもしません。
ひねくれるわけでもなく僕が大谷選手を追いかけるのは、誰に頼まれたわけでもない個人の趣味だから……。
そう、趣味という他にない執着ですね。いつからか、彼が出場する試合は放映される限り全戦録画。リアルタイムから少し遅れて追っかけ再生する午前中を過ごすようになりました。後に結果だけ耳に入るのが嫌なので、午前中に視聴時間が取れないときはあらゆる野球情報を遮断して、その日のうちに観る。当日が賞味期限の高級大福を捨てたくないのと同じ心持ちで。
という作業を繰り返していくと、やがて義務感や疑念が芽生えてきます。でも、これにも答えがある。それこそ執拗なまでに僕が見たいのは、ダイジェストが断片的に報じる「今日の大谷翔平」に至る調子の波なのです。
名前を聞くだけで拒絶反応が出る人が増えたスーパースターでも、上手くいかないときがある。その避け難く訪れる不調をいかに克服するか。そこをちゃんと知っておかないと、物語を見届けたことにはならない。だから1戦も逃せない。だけど全戦をカバーするとなると、相応の気合いが必要になることを、僕はすでに何度も経験しています。
そこから発生する、執着を交えたあらゆるネガティブ要素と対峙するため、僕は「さあ」と自分を鼓舞するのです。いやまったく皆さんにはどうでもいい話ですが、ここから半年以上、僕は僕で戦っていく所存です。

咲き始めた桜の脇の赤い花。名札の心配りが素敵だなあと思って。

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