清明の魂を

初夏だな。近所の買い物に行くときTシャツを選んでしまう気温27度は、決して春とは言えない。
3月末あたりに発表された気象庁の『向こう3か月の天候の見通し』は、全国各地の平均気温が「高い見込み」でした。うんざりしたのです。その先の3カ月も気温が高いまま、今夏も酷い暑さと対峙することになると思ったから。そうして4月中旬を迎えて、どうやら気象庁の見込み通りになり、再びうんざり。
そんな苛立ちを少しでも解消すべく、「本当はどうなのよ?」と、お馴染みの二十四節気にすがってみました。現在は、立春から5節気目の「清明(せいめい)」の最中。「清浄明潔」を略した言葉だそうです。「清浄(しょうじょう)」は、心身や環境に汚れがない状態。「明潔」は明るく清らかなこと。そんな麗しい言葉を組み合わせるのにふさわしいのがこの時期なんですね、本当は。そんな季節感には戻れないのかな?
他方、1週間前に触れたばかりなのに、アルテミス計画で打ち上げられた宇宙船が早くも地球に戻ってきました。早いって、僕がプランの詳細を知らなかっただけか。
YouTubeで帰還の様子を見ました。4人が乗った宇宙船オリオンの底部が、大気圏突入で真っ赤に燃えていました。2700度に達するそうです。その時間は15分。クルーはどんな気持ちで耐えていたんだろう。それよりも、その様子はどうやって撮影されたんだろう。
月の裏側の肉眼観測や人類到達の最遠記録更新などが、今回のプロジェクトの成果だそうです。たぶんとんでもない偉業なのでしょう。けれど正直なところ、ピンときません。おそらく、この成果や偉業が人類にどんな福音をもたらすのか、はたまた僕個人にいかなる好影響を与えてくれるか、今はまるでわからないから。
そんな計画の中でもリアルを感じられたのは、宇宙船のトイレが上手く使えないという報道でした。その困りようが想像できたのは、クルーも僕も生身の人間だからでしょう。
そんなわけで、生身の僕は今から5月以降の天候にうんざりし始めていますが、少なくとも今季初の野球の試合がある今日は、清明の魂を自分に言い聞かせる予定です。

チューリップの発色は、何でもない場所にメルヘンの世界を創造するなあって思って。

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