『黒羽がもたらした道義的責任』の続報

約1週間前、『黒羽がもたらした道義的責任』と題してお伝えした件の続報です。その前にあらましを。
ベランダから見下ろす電信柱の頂上付近で、3月中旬からカラスが巣づくりを開始。件のスペースは彼らにとって立地条件がよいのか、毎年のように営巣を試みる姿を確認してきたけれど、卵を産み育てるところまで至ったケースは皆無。ゆえに今回も未遂に終わるだろうと高を括っていたら、見る見るうちに小枝の集合体が巣らしき形状に……。
その経過を定点観測してきた僕にわき上がったのが道義的責任。営巣による停電の可能性や、子育て中のカラスの過剰防衛を想像し、電力会社に相談。連絡した翌日には「巣を確認しましたが、すぐには機材に被害が及ばないようなので、ひとまず様子を見ます」という報告。いずれにせよ、予期せぬ厄介事に巻き込まれてしまった不安定感を味わう羽目に……。
ここからが本題ですが、電力会社から確認報告があった日あたりからカラスが巣に来なくなりました。1回か2回、数羽が大声で鳴きながら巣の上空を旋回した姿を目撃しただけ。営巣作業中は、このままだとヤバいかもと思ったのに、放棄されるとがっかりするもんですね。それでも観測を続けていたら、一度だけメジロらしき2羽の小鳥がその巣に降り立ったのを見ました。空き家物件の確認だったのかな。メジロには手に余るサイズだったのか、すぐに立ち去りましたが。
それにしても、今年のカラスはなぜ途中で営巣を諦めたのだろう。理由は彼らに聞く以外にありませんが、その電信柱の頂上付近は、おそらく何度試してみてもヒナを育て上げるのに不適切なのかもしれない。雨ざらしになるし、クルマや人の通りも少なくないし。
そんなわけで、卵を産んでからの撤去では気の毒かもと思っていたので、諦めてくれてよかったです。ただ、かなり出来上がった巣は手(?)が入らなくなったことで生気を失いました。まさに空き家ですね。人間界でも問題が生じているのに、カラス界ではどう対応するんだろう。まぁ、放置か。邪魔と思うなら人間が片付けろと。停電事故を引き起こす金属製ハンガーを一切使わず営巣したんだからと考えていたら、なかなかのものですね。さておき、多くの人が知らないまま危機が去ったのは確かみたいです。

営巣の顛末。観測してきた僕には、空き家の気配がつかめます。

 

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