野球の試合のあとにチームメイトと飯を食うのは久しぶりでした。まん延防止措置が解除されたからと言って、すぐさまいい気になるつもりはないけれど、やっぱり皆で集まって酒を飲むのはいいものです。試合後なので、あれはよかった、ここはどうなんだとプレイについて言葉を交わすわけですが、野球の話題なんて実は大して多くない。気の置けない連中は、すぐにイジリのターゲットを見つけて酒のつまみにします。しかも開始時刻に遅れてきたヤツには遠慮なき集中砲火を注ぐ。
遅刻したのは僕ですが、今年になり、彼らにとっては還暦ネタが大好物になったようです。放っておいてほしいと思うほどにかまってくる。かまわれることを僕が望んでいるように思い込んでいる節も見受けられるけれど、それは甚だしい勘違い。何しろ本人が新たな大台に突入することに一人ビビっているのだから、本当にそっとしておいてほしいんだけどな。
けれど、好きにイジらせてやるというのはおこがましい言い口ですが、歳を重ねるほどにイジられてナンボだろうと思ったりもします。緊張するとか会話が合わないとか、そういう敬遠の対象になるのは嫌ですからね。かと言って年下に容易く迎合するのもみっともない。だからやっぱり何歳になろうと今の自分であろうとするのですが、それがかえってイジりやすくなるのでしょう。なので、一旦受け止めてみる。いかにおもしろおかしく転がせるのかと。そんな余裕を持てるのは、順調に生きれば誰だってここに至ると僕自身が了解しているからです。いやまったく、こうなっちゃうんだなあ。
そう言えば、試合があった土曜日は最強開運日でした。それを打席に立ったときに思い出せたからか、打つべき場面でヒットを放つことができました。皆が喜んでくれたのがうれしかったです。でも、試合には負けてしまった。そんなふうにバランスを取らなくてもと嘆きつつ、必ずしも全員を開運に導かない目に見えない力による差配ってのがあるのだろうと思いました。

意外に広い空の下に巨木が生える、夜ともなれば不気味感が増す景色が近所にあると知って、小さく感動しました。
