「言い訳していないか?」

今回のパラリンピックでもっとも見入ってしまったのは、バスケットボール男子でした。自分が小中とバスケをやっていたことと、何より日本代表の強さがその理由です。そんなこんなで予選リーグからほぼフルで日本チームの試合を観ましたが、心に残っているのは英国に勝った準決勝でした。
試合終了直前から涙がこぼれている選手がいたんですね。たぶんベテランです。メダル獲得を目標に長く頑張ってきたから、それはもう感情が抑えきれなかったのでしょう。でも、その姿を画面越しで眺めながら、僕はこうつぶやいてしまいました。まだ泣かないで。頂上はここじゃないからと。そんな勝手なことを思いながらも、つられて鼻の奥がずるずるしちゃったわけですが。
しかし、様々な経緯を一切知らないまま観戦しても、バスケ男子の強さは魅力的でした。決勝を戦った前回王者のチームUSAだって、日本代表をリスペクトした試合展開だったし。
頂点を目指して戦うアスリートに触れて、常に何を感じるかと言えば、「言い訳していないか?」という自問自答なのだと思います。持って生まれた才能よりも生きる中で培う努力のほうがたぶん最強で、あるいはひたすら努力できるのが最高の才能で、おそらく一切の妥協を許さないのが最善の努力なのでしょう。だから「お前はどうなんだ?」って自分に問いかけてしまう。そこでオレはアスリートじゃないからとボヤいてしまうのは、きっと最悪の言い訳かもしれない。
とまぁパラリンピックに関しては、特にそういう感慨がむくむくと沸き立ちます。何しろ66歳のマラソンランナーが完走しちゃいますからね。僕にしたって年齢を言い訳にできない現実を突きつけられる。これはなかなかのもんです。いろんな考えや意見とともに始まった東京オリ・パラですが、終わってしまえばやはり喪失感を覚えます。それも含めて忘れないでおこうと。

これって、2年越しで風に吹かれてたんだね。

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