もはや世間が気にしなくなっても、少なくとも僕だけは今年も状況を見守ろうと心に誓っていました。
水産庁は7月30日、8月から12月(本漁期)のサンマの来遊量予想に関して、過去最低の漁獲量を記録した2020年は上回るものの、過去最低から2番目となった2019年を下回る見通しを発表。やっぱりそうかと、まずは肩を落としたわけです。
そして8月27日、北海道沖に出ていたサンマ漁の大型船が根室市の花咲港に戻り、初水揚げを実施。この日の水揚げ量は約79トンで、水産庁の予想通り、過去最低だった昨年を上回ったそうです。それを知った僕の口は、真一文字。
その後も漁は続き、東京・豊洲市場への入荷が開始したものの、9月8日付けの日刊水産経済新聞は、今年もサンマ漁は厳しい状況が続いており、現時点では「最悪だった昨年よりはましという程度」と伝えました。昨年よりはましって、この表現のほうが厳しいよなあ。
近年のサンマ不漁、理由は様々語られていますが、日本近海の海水温上昇がもっとも真実に近いようです。誰が海水温を上げたんですか? って話になれば顔を背けがちになり、自業自得を呪う他になくなりますね。
もう一つ呪いたいことがあります。いまだ収束しないコロナ禍は、サンマを上手に焼いてくれる料理人たちと僕の距離を遠ざけたままでいる事実です。自分で焼けばいいじゃんと思われるかもしれません。スーパーでは生サンマが売られるようになってきたのだからと。でも、僕には美味しいサンマを焼き上げる腕も自信もない。それでなくても希少になりつつある食材を素人の一時的な感情で無駄にしたくない。そこはもうプロに任せる以外に道はない!
そんなこんなで上等な一品を食せない状況に、これまでにないジレンマを感じています。料理人たちも同じ気持ちでいるでしょうか。秋が終わるまでには会いたいよねぇ。

某中学校の裏庭の掲示物。15歳でSDGsを学ぶのね。
