1月10日は110番の日。実にわかりやすい。そしてまた本日は、そこここのニュース番組で「それ本当に110番?」というような不適当な通報の多さを取り上げるのではないかと思います。あれは何なんでしょうね。僕は110番も119番もできるだけかけたくない番号なのに。
たとえば、緊急通報からの対応が無料なのが気安さを招くのでしょうか。ずいぶん前の話ですが、ハワイでちょっとした事件に遭遇したとき、救急車を呼んで驚いたことがあります。向こうは警察も消防も911番。ごついクルマがサイレン鳴らしながら到着。白衣っぽいものを着た担当者はおよその容態をたずねたあと、こう言いました。
「本当に乗るのか?」
そりゃ救急車を呼んだほうがいいと判断したのだから、もちろん乗ると答えます。「わかった」と頷いた担当者のそれからの行動は、映画で見るような頼もしさを発揮してくれました。けれどなぜ乗車の是非を問うたのか?
ご存じの方が多いと思いますが、アメリカの救急車は有料なのです。さっき調べてみたら、最近のハワイでは救急サービスの高騰が続いているらしく、乗車の基本料金だけで約1700ドル。1ドル145円で計算すると25万5000円! なおかつタクシーのように1マイル当たりの料金も設定されています。ちなみに僕らのケースは保険でカバーされたけれど、それにしても社会制度の違う国ではよほど注意しなければと思い知らされました。
同じくアメリカで事件の場合は警察官が来ますが、これまた映画のワンシーンさながらに、拳銃を構えたポリスマンがドアをノックするそうな。妙なそぶりを見せたら撃たれるんだろうか。そこへ行くと日本は、という話になります。かと言って警察や消防の活動を有料化すればいいというわけでもなく、だからこそ適切な判断が大事なのだと。
不適当な通報のニュースを目にすると、それぞれお困りの事情があるにせよ、なかなか情けなくなります。海外からは日本人の精神性の高さを褒められたりするけれど、実際はそうでもないと思わざるを得なくなるから。
いずれにしても110番の日に際しては、この番号にかける必要に迫られない日々を送りたいと心から願うばかりです。

空多めのベランダだったのも、この部屋に住むことを決めた理由でした。
