思うところが刻まれてしまうかもしれない

1月17日という日付で思い出すことが二つあります。一つは、山口百恵さん。若い人は知っているのかな? 彼女より3歳下の僕ら世代にとっては、美空ひばりさん以上の昭和の大スターです。なおかつ14歳でデビューして、結婚を機に21歳ですっぱり引退した潔さは、まさしく大きな光跡を残した流れ星のような存在でした。女の人に対してカッコいいと思ったのも、それが最初だったかもしれない。
その百恵さんの誕生日が今日なのです。なぜ知っているかというと、自分と同じ17日だから。実に単純で阿呆な理由ですね。でも、何かしら共通点を見つけると親近感が沸くじゃないですか。とは言え、月日同一ならまだしも日だけでワクワクされるほうは迷惑でしょうけれど。
もう一つは、1995年の阪神淡路大震災。午前5時46分に神戸市でマグニチュード7.3の地震が発生したあとの、あくまでテレビが伝えた状況は今でも忘れられません。あれほどまでに街が壊滅するなんて、悪夢というより映画の中でしか起きないと思っていた……。
そうして恐怖におののきつつ、ふと頭を過ったのが百恵さんの誕生日でした。あるいは家族でバースデイパーティを予定していたなら気の毒なことになったんじゃないかと、縁など何もないのだけど勝手に心配したのをよく覚えています。
そんなふうな形で、社会を揺るがす大きな災害や事件・事故と、自分や誰かの特別な日が重なってしまうことはあるのでしょう。それによって、記念日に思うところが刻まれてしまうかもしれない。だとしたら気の毒という他になく、特に気にされないことを祈るばかりです。何であれ自然の猛威が日付を選ばないことは、今年の元日でも明らかですから。
過去の今日に何を書いていたか気になって調べたら、津波に触れていました。現地時間で1月15日午後5時頃に発生したトンガ沖の火山噴火によって、日本の太平洋側全域に津波警報および津波注意報が発令されたニュースを受けてのことです。この記事はこう締めていました。
「危機意識を持たなくていい不安ゼロの日なんてないのかな」
2年前の自分に言ってやります。どうやらないみたいだと。

建設中の家屋をのぞき込んで、ここは廊下になるのだろうかと想像してみる。

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