今日は大寒。年が変わってもしつこくお伝えしますが、二十四節気の最後の節気で、字面そのままに1年でもっとも寒い時期を示します。人間は暑くてもそう簡単に死にませんが、寒いと容易く命の危険に晒されます。それでも昔の人は、大寒の時期ならではの特性を活かしてものづくりに励みました。
かつて1月6日あたりの小寒から大寒が終わる2月3日あたりを「寒の内」と呼んでいたそうです。この間に汲む水が「寒の水」。雑菌繁殖の低下によって保存性が高まるので重宝されたらしいんですね。
その「寒の水」でつくった味噌や醤油、酒が「寒仕込み」。これまた低温時期ゆえ空気中の雑菌も活動が弱まるので、保存がきく食品の仕込みに適しているのだとか。こんな季節に水に触れるなんて、どれほど辛いことか。その苦労を思うからこそ、あれこれ衛生管理が行き届いた今でも、「寒仕込み」と聞けば特別な一品に感じられるのかもしれません。
いやしかし、今年は明らかに暖冬。僕はいまだに真冬の実感を得ていないのです。なのに日本海側の被災地には大雪が降ったりして、気候のアンバランスが恨めしくなります。こうなるとますます昔と今の暦のギャップが深まり、季節の風情が薄れていきますね。もったいないことです。だから余計に二十四節気にこだわるのかもしれないな。
さておき雑菌の繁殖が低下傾向になっても、コロナやインフルエンザや風邪などは流行っているようで、いまだ学級閉鎖があると聞きました。母親も咳が出たそうです。「風邪なんてひいたことがないから、これで私の人生も終わるかと思った」らしい。そう思う前に連絡してくれたらいいのですが。
ここから約15日間の大寒期が終わると、次は立春。1年前に新しいギターと出会った日なのでよく覚えています。高齢者が体を弱らせない程度に寒さを体感できて、春が待ち遠しくなるような日々になったらいいなと、今はかなり都合のいい期待を寄せています。

鉢植えに生っていた柑橘。どなたかの手入れにホッとなります。
