日付ネタの連続で恐縮です。1968年2月12日、大塚食品が世界初の市販用レトルトカレーの『ボンカレー』を発売したことにちなみ、今日は『ボンカレーの日』と『レトルトカレーの日』なんだそうです。60年代から70年代の日本って、そういう華々しいエポックメイキングがたくさんあったんですよね。
関西のカレー関連製造販売会社に資本参加した大塚食品は、かつてないカレーづくりを画策。そこで目に留まったのが、缶詰に代わる保存食として1950年代から米軍が研究を始めたレトルトパウチ食品。しかし米軍の技術情報を入手するのは困難。そこで大塚食品は独自の研究開発をスタート。着眼から4年かけてパウチの材質や性能、殺菌条件等の難題をクリアし(って、大変な苦労を約30文字に詰め込みましたが)、ついに『ボンカレー』を発売します。
1968年のことだから、その年6歳になる僕も、まったくのリアルタイムでないにせよ、テレビか新聞の広告で『ボンカレー』の存在を知ることになります。ただ、保守派は新製品を拒絶しがちな時代でした。ウチの父親がそうで、特に食事に関しては母親というか妻の手料理しか認めず、ゆえに息子たちも長いことレトルト食品を口にできなかったのです。当の母親はどう思ってたんだろう。子供たちには手作りを食べさせるべきと考えていたのか、または便利な新商品で家事の負担を減らしたいと願っていたのか。何となく、後者だったような気がします。
いずれにせよ『ボンカレー』から3年後の1971年に発売された『カップヌードル』も、当初は頑なな大人たちに否定されていました。そんなことでは廃れなかったのが、この国のミド昭和に登場した発明品たちです。ご存じの通り、『ボンカレー』を始めとするレトルト食品は格段の進化と発展を遂げ、『カップヌードル』に至っては新たなカルチャーすら生み出して今日に至っています。
いやまったく、強引なまでの成長を試みた時代を肌感覚で知っている自分に驚きます。まさにモーレツだった。3連休なんて誰も求めていなかったんじゃないかな。そんな日本にはもう出会えないかもしれない。さておき、カレーが食べたくなりました。

わちゃわちゃ。
