不適切

不適切、という単語を時折耳にします。最近のテレビドラマでも使われていて、どうやら僕ら世代の受けがいいみたいですが、僕が直近で聞いたのは、若手議員らの懇親会に関するニュースでした。
「露出の多い衣装を着た女性ダンサーを複数招いた会」を開いたのが、政治家にあるまじき不適切な行いだったという件です(いけね、時事を拾ってしまった)。
いろいろ考えてみたのです。何かの会を企画したとき、いわゆる余興の一環として、露出の多い衣装で参加してくれるプロの女性ダンサーを招くのはそんなに悪いことなのでしょうか。それで彼女たちが収入を得られるなら、あるいは適切な依頼と言ってもよいのではないか。
さらに勝手な妄想をすれば、会の企画者の中に、生活に困窮している地元ダンサーの知人がいたとします。その人は、常日頃から彼女たちを救いたいと思っていた。そんなところに中央の議員も来る会が開かれと聞き、これは朗報とダンサーたちに張り切ってもらうよう頼んだという、隠れた美談があったとしたら?
まぁ、それでも違いますね。様々な問題と向き合う政治家の会として間違っていたのは明らかですから。余興が必要だったとしても、他の方法はいくらでもあっただろうし。
不適切とは、配慮が欠けている様子を指します。要するにダメなことなのですが、時や場所や空気感に合わない、または合わせられないから指摘されるわけです。たとえば、葬儀に白いネクタイで参列するのは不適切。でも、慣習を知らないのか、センスの問題かはさておき、白を黒に替えるだけで再び参列することは可能なはず。ゆえに不適切とは、撤回と改善によって許される程度のことではないでしょうか。
いやまぁ、こんな発言も不適切の対象になるでしょうね。
本日何が言いたいかというと、実はダメなことほど興味が沸くし、おもしろいということ。そしてまた、法に触れない程度の不適切なあれやこれは、誰にも見つからずこっそりやらなきゃダメってことです。
話は話題のドラマに逸れます。この番組タイトルの不適切を括弧で括り、『「不適切」にもほどがある』とすると、違った見え方になりませんか。僕の目には、行き過ぎた同調圧力による昨今の狭量さや息苦しさに対する皮肉が浮き彫りになるのだけど、どうでしょう。

日が伸びたことを実感した日曜日の午後5時10分前。

 

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