庵野さんへ

本日5月22日は、庵野秀明さんの誕生日だそうです。1960年生まれなので、僕より二つ上の満64歳。映画監督に留まらない活躍をされているのは知っていますが、生い立ちや経歴にはあまり詳しくありません。ただ、アニメや特撮から受けた影響をもとに育んだと思われる独自の視点は、同世代だけに理解できるし、共感も覚えます。だからなのか、庵野作品は自然と気になってしまうのです。
もっとも有名なのは、『エヴァンゲリオン』でしょう。僕はそれ、再放送からチェックしたテレビシリーズに始まり、旧劇/新劇と呼ばれる映画まですべて観ています。最初のテレビ放送は1995年なんですってね。その後にテレビ版の続編となる長編映画をつくり、物語を再構築して新たなエンディングを迎えた『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の公開が2021年ですから、『エヴァ』だけでも実に26年もかけた大仕事だったわけです。
僕は熱狂的なファンとは言えないけれど、相応に付き合ってきて『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を見終えたときは、安堵の気持ちが込み上げてきました。これだけの大作を長い時間かけて終演に導くために、庵野さんを始めとするつくり手たちは相当に心身を消耗したはず。だから、よくぞ最後まで生きていてくれたと思いました。
総監督・脚本等を務めた2016年の『シン・ゴジラ』。企画・脚本の2022年の『シン・ウルトラマン』。再び監督・脚本の2023年の『シン・仮面ライダー』。それらも全部好き。特にウルトラマンや仮面ライダーは、少年時代にともに生きた実感があるので、庵野さんが『シン』としていかに解釈に作品に仕上げるかは、抗いようのない興味そのものでした。
誘蛾灯なんだと思います、庵野作品は。身を潜めておくべき夜であっても、そこに光が灯れば反射的に羽ばたいてしまい、光の渦に囚われてしまう。そうなってしまう理由のひとつは、同時代を生きていることです。つまり僕の存命中に、最新作に触れられるという奇跡。そんな大袈裟な思いを衒いもせず口にできる映画監督や小説家や音楽家は数えるほどしかいないけれど、確実に存在してくれていることには感謝の念が堪えません。
そんなわけで庵野さん、勝手におめでとうを言わせていただきます。小さな声で伝えますが、心から新作を待っています。

目出度くなくても赤飯希望。もち米が好きなんだな。

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