「千里の道も一歩から」は、約2500年前に生まれた老子の言葉。他方、「ローマは一日にして成らず」は、スペイン人作家のミゲル・デ・セルバンテスが1615年までに前後編を出版した『ドン・キホーテ』に由来するとか。いずれにせよ、「目の前の今やれることからやりなさい」という諭しです。そんなありがたい教えの数々を実践する場合に大事なのは、無駄な意地を早めに捨てることみたいです。
ダンベルを使って筋トレの真似事をしている話はずいぶん前にしました。大層なことはしていないのだけど、腕回りを鍛え始めたのは、気付いたら二の腕がゆるんとしていたのが嫌だったからです。そこに、野球のバッティングで少しでもパワーアップできたらという青臭い願いが重なりました。
とは言え、さして筋肉が大きくなっていないのは、わりとサボりがちが原因です。それがわかっていながら、最初に取り組んだメニューに飽きを感じ始めて、また別のプログラムをYouTubeに求めたりしました。今度は、腕回り以外も鍛える10種のメニューをこなすやつ。
そうしたら、まったく太刀打ちできないメニューが出現! できない理由は明確。そのメニューで鍛えようとする肩回りの三角筋があまりに貧弱だから。驚きました。力こぶの上腕二頭筋と二の腕の上腕三頭筋を鍛えるメニューはこなせたから、そんなはずはないとにわかに信じ難くて。
このあたり、筋肉好きの方なら鼻で笑っちゃいますよね。身体に具わる様々な筋肉部位は、それぞれ個別に刺激を与えないと育たないものですもんね。新たなプログラムは、その知っていたつもりの事実を突きつけてきたわけです。
数日が過ぎてもほとんどダンベルが上がらない。なので本気で迷いました。嫌気がさしかけているこの状況を改善するため、ダンベルを軽くするかどうか……。
そんなことで悩むのは、無駄な意地を張ることで不出来や不得意から目をそらそうとする僕の性分に原因があります。貧弱を認めたくないんですよね。精神だけマッチョなんて、だいぶバランスが悪い。
半分の重さで取り組んでおります。いくらか余裕を持てるのは癪だけど、どこかのタイミングで増量できればと。しかし、一歩ずつ歩くとしても、千里の道の先に目標を設定したほうがいいんだろうか。マッチョなボディのオレ? それはイメージできないんですよねぇ。

気付いたら半ズボン&ビーサン。
