1024年6月24日、イタリアの修道士で音楽教師のグイード・ダレッツォがドレミを利用した音階唱法を考案したことにちなみ、今日は『ドレミの日』に定められたそうです。ダレッツォ氏は、ラテン語の宗教歌の中から歌詞の各節がドレミファソラシで始まるものを探し当て、この歌で音階の順番を覚えてもらおうと考えたんですって。
そのイタリア式音階にインスパイアされたのが、1959年に披露されたミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』に登場する『Do-Re-Mi』。それに日本語の歌詞をつけ、1962年のNHK『みんなのうた』で紹介されたのが『ドレミのうた』。日本語版は生まれ年が同じですから、今でも1番なら空で歌えます。同時に、音階はドから始まるものだと刷り込まれました。
ところが、ギターを弾き始めて和音を構成するコードに触れたら、ドはCで表記される事実に直面しました。つまりドレミファソラシ=CDEFGAB。なので、「どうして始まりのドがAじゃないんだ?」という疑問に悩まされてしまったわけです。しかしコードを覚えるのに必死だったので、今日までド=Cの謎をほったらかしたまま生きてきてしまいました。
例によって諸説あるようですが、古代ギリシャで使われていた弦楽器で出せるもっとも低い音を始まりの音。すなわちA(ラ)に定めたのが西洋式音階のルーツ。それを基にして、オーケストラではAの音で各楽器の音合わせをするようになったそうな。
それから、赤ん坊が生まれるときの産声は、人類共通でAの音程らしいんですね。それも始まりの音ってことなんだな。
ではなぜドも始まりの音になっているかというと、ABCDEFG=ラシドレミファソのおよそ中間に位置していて、合唱の基準音にしやすかったという説があるようです。
そのあたりを勝手に解釈すると、ABCはメロディ優先、ドレミは歌詞優先の考えに則った結果だと思うのです。ABCは弦楽器から。ドレミは修道士が探し当てた歌からという、それぞれの起源とも合致するし。
とは言え、音階の名称が二つもあるのはいささか厄介な話ですよね。国際基準はABC式らしく、そう諭されれば従う他にありません。けれどどちらが好きかと聞かれたら、歌詞に興味を抱きがちな僕はドレミを推します。『ドレミのうた』がそうでした。
ドはドーナツ。レはレモンという並びで来つつ、「ソは青い空」なんですよね。そのひねり具合には子供ながらに感心した覚えがあります。そしてまた、科学的な音階と感覚的な言葉を融合させたダレッツォ氏は尊敬すべき大発明家でもあったんだと、今日知った知識で感銘を受けました。『ドレミの日』って、本当は凄い記念日なんですね。

叶えたい君の夢は、スマホの中にあるかな?
