ヒーローになりたいとか

野球ネタは嫌われると思いますが、ひとまず聞いてください。憧れの人に関する話です。
試合中の死球で骨折し、丸2カ月休養していたロサンゼルス・ドジャースのムーキー・ベッツが復帰。かつ、いきなり勝利を呼び込むホームラン。やっぱりMVPは違うんだよな。
ここで言うMVPは、その年のリーグでもっとも活躍した選手に贈られる最優秀選手賞(Most Valuable Player Award)です。ベッツは2018年に受賞しました。
ドジャースには、2020年に同賞を獲得したフレディ・フリーマンも所属しています。フリーマンもまた、幼い息子の入院看病のため、7月末から10日あまり欠場。復帰試合の第1打席を迎えた瞬間が大感動でした。大勢の観客も、そして相手チームの選手も、フリーマンの心痛に共感したのでしょう。プレーが止まるほどの拍手が球場を包みました。こういうシーンはたまりません。大号泣から始まる1日って、目覚めにビールを飲むより過ごし方が難しくなるから。
そしてドジャースは、2021年と2023年にMVPを獲った大谷翔平を招き入れた。そこで打順の1番にベッツ、2番に大谷、3番にフリーマンを据えたMVPトリオで序盤を勝ち抜き、このままなら下位に大差をつけてリーグ優勝すると誰もが目していたわけです。
ところが現実は想定通りに進まない。ベッツが離れ、フリーマンが抜けると、いかに大谷が頑張ろうとチームは低迷傾向に転がっていく。そんな大きな歯車たる選手が戻っていきなり結果を残すと、見た目でもはっきりわかるほどチームが活気づくんですよね。
そんな人になりたい! 居るだけで味方に勇気を。敵には恐怖を与えられる、類稀な存在感の持ち主。それは、こんな歳になっても永遠の憧れです。そういう稀有なヒーローはスポーツの場面でよく目にするけれど、おそらく一般的な日常の中にもいると思うのです。しかしシンプルな勝ち負けを競うわけではない日々の中では、その存在自体が確かめにくいんですよね。
明確になるのは、ベッツやフリーマンのように、何らかの事情で僕らのそばから離れたときです。そこで彼らの秀でた実力や経験が再確認できる。いや、抜けずにホームランを打ち続けている大谷さんも凄いんだけど。
ヒーローになりたいとか願うなんて、恥ずかしくて口にできませんが、そうなる準備はしておかねばと思います。少なくとも有効な実力と経験を蓄えて。賞賛される人格は、後からついてきてくれるものと信じて。

眼下の新築工事現場。着々と基礎が築かれ、コンクリの流し込みが終了した模様。

 

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