本当によくない

昨日のこと。その時点で台風は800キロ以上の彼方。なのに僕の町でも深夜から激しい雨が降り始め、いよいよニュースが伝える危険が迫ってきたのかと思いながら、すっかり夜更かしして午前3時に就寝。
スマホが鳴ったのは何時だったんだろう。大雨に関する情報でした。完全に寝ぼけていたので詳細は読めなかったけれど、僕が避難するには至っていないようだったので、いずれにしても警報の類は安眠を突き破るだけの力を備えている事実に感心しつつ、再び眠りに落ちました。
目覚めて最初に聞こえてきたのは、窓を叩く雨の音。気になってカーテンを開けたら、眼下の工事現場はそれでも作業を続けていました。時間によって降り方に強弱があったみたいです。
テレビをつけると、やっぱり台風情報。しかしそれまでと違ったのは、決死感を醸すリポーターの中継がかなり近所で実施されていたことです。文字情報を手繰ったら、隣町にも避難情報が出ていました。〇丁目〇番地の□世帯□人と、かなり具体的に。そうなってようやく事態の深刻さを知るのです。本当によくないですね。災害は常に遠くの町で起きると思い込むのは。
当初から自宅仕事の予定だったので、結果的に安全な場所で待機。すると午後4時くらいに部屋のインターホンが。ガス設備の点検でした。完全に忘れていました。先方から最初に指定された時間帯を変えてもらったことすらも。
モニターに映ったのは女性。意外、などとは時勢的に口にしないほうがいいんでしょうね。さておきドアを開け、こんな日に大変ですねと言ったら、「私は午後からで、もう雨は小振りなので大丈夫です」と、全体的に濡れネズミみたいだったのに健気なことをおっしゃいました。近くの国道が冠水したみたいですがと、重ねて移動を心配してみたんです。そうしたら、「私は自転車なので、国道のことは知りません」。地域の担当者でもあっても、こんな日にはクルマに乗ってほしかった。
そんなふうにして、荒天であっても職業上の約束を守り、この社会を回してくれる人がいてくれます。無論、自転車を漕げないほどの暴風雨だったら、積極的に予定を変えてもらってかまいません。けれどきっと、そういう状況になったら別のプロフェッショナルが職業上の約束を守るのでしょう。
だから彼女を労って、麦茶の一杯でも差し出せればよかった。その類の備蓄もないのは本当によくないなと。まだ台風は迷走中なのにと……。

大雨の高所でも、プロなら足を滑らせないんだろうけど。

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