さんまエレジー2024

9月の終わりに、自分でさんまを焼いてみたいという話をしました。このままでは旬を逃がすと焦り、ついに人生初の調理に挑みました。
でき得る限りきっちりやりたい。しかし自宅で炭焼きは無理だし、ガス台のコンロを使うと掃除が面倒という身勝手な矛盾を解決すべく、僕でも失敗しない手頃な術をYouTubu界隈で探索。以下は、実際に僕が取り組んだ工程です。
説明された下処理はやれそうだったので、まずは(ほとんど無駄に近かったけれど)ウロコの除去。真水で洗った後にキッチンペーパーで水気を拭き取り、臭み抜きの塩を当て10分放置。その際のまな板は、匂いがつかないようラップでカバー。10分経ったら、水500mlに料理酒50mlを加えたボウルの中で洗う。再びキッチンペーパーで水気を取ったら、身の部分に飾り包丁を。
重大なポイントはここから。最終的な味付けのための塩を振って塗り込む。思った以上に多めでOKという指示ながら、さすがに初めてなので塩梅がわかりませんでした。それに次ぐ要点は焼き。今回はフライパンと、「キレイに魚も焼ける」ホイルを使いました。この方法は、YouTubeにはなかった僕なりの判断です。
ふっくら仕上げにはフタが必要。その指示にも従い、中火の強で焼き始めていきました。最適な焼き時間は動画によってまちまち。なので、そばから離れず加減を見守ることにしました。
ここで問題が浮上。ウチのガス台には過度な温度上昇を防ぐセンサーがあり、一定の火力維持ができないのです。センサーを解除するスイッチがあるのだけど、温度が高まり過ぎたのか、仕舞には解除不可となり、おおむね弱火。ゆえに片面だけで8分くらい焼くことになってしまいました。
それでもそこそこの焼き上がりとなり、期待と不安を皿に移していざ実食。部分的に塩が強めなれど、身の具合はいい感じ。決して失敗ではない、人生初にしては悪くない出来でした。
でも、正直な感想は「こんなものかぁ」でした。それは確かにサンマの塩焼きだったけれど、僕が食べたかったご馳走たる秋刀魚には程遠かった。スーパーで買った、現時点で標準サイズの細身に満足できなかったからかもしれない。あるいは、手軽に仕上げようとした姑息さが原因だったかもしれない。
じゃオレはどうしたいのかと言えば、やはりさんまは人様に焼いてもらうべきものという、調理前からわかっていた結論に帰結する他ないようです。そして同時に、元々庶民的だったさんまを贅沢な秋刀魚と認知してしまった舌を恨みました。おそらく、よほどのことがない限り、二度と自分でさんまを焼くことはない気がします。それを自覚して、妙に寂しくなりました。

見た目は美味しそうに焼けたんですけれどね。

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