値段がついた宇宙

宇宙に行きたいか? ふ~む。正直なところ、宇宙そのものには強い関心があるけれど、自分がその場に身を置きたいとまでは思いません。そもそも個人的な興味を満たすための旅ができるタイプではないので、行った先の取材記事など書かせてくれる仕事となれば是非、といったところでしょうか。
でも、無重力状態を体験してみたい気持ちはありますね。ただ、高所恐怖症ゆえ宇宙船から地球を見たときに怯える不安もあります。宇宙空間の高低感覚はまるでわかりませんが。
さておき“一般人向け国際宇宙ステーション宿泊付き宇宙旅行の価格が二人で推定100億円”という話題が注目されておりますが、この件でいささか残念に感じているのは値段がついてしまったことです。値段がつくということは買えるということですよね。極論を言えば、その事実が宇宙旅行の価値を変えてしまったと思うのです。そもそも旅行という表現を使えるようになっただけでも、何というか歴史的ハードルが下がったのではないかと。このあたり、貧乏人のひがみと言われたら返す言葉はありませんが。
こんな記事をみつけました。日本人の海外渡航自由化が実現した1964年当時、ヨーロッパツアーの価格は67万5000円だったそうです。現在の価値に直すと約700万円。話題になっている一人頭5億円の宇宙旅行の壮大さとは比べ物にならない額ですが、それでも60年近く前のこの国で700万円もの大金を払える人なんて、各都道府県に一人いるかどうかのレベルだと思いたいですよね。ところがその年だけで12万人もの利用客がいたそうな。この数字、本当かな。
いずれにしても、どんなに高価であれ値段がつけば買う人が現れるわけです。お金で買えないものにこそ価値があると信じる夢見がちな僕にすれば、その事実によって夢が壊れた無念さを覚えざるを得ません。「50億あったらロケットに乗る?」とか言い合うのって宇宙に対して違うんじゃないかとボヤいているうちに、隣町の誰かが「地球は青かった」とのたまうようになるんだろうか。僕が生きているうちにそんな時代がやってくるのかな。

今年も頂いた紅ほっぺ。食べ応えのある大粒も気付けばあと4個。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA