なかなか断つことができずにいるのが揚げ物。夕方あたり、スーパーなどへ行くでしょ。このあとの原稿書きの最中に空腹に悩まされるのは嫌だからと適当な食べ物を探すわけですが、そのスーパーってのが入り口からすぐに惣菜をズラ~ッと並べているんですね。しかも揚げ物中心で。小腹を満たしたいが甘いものは避けたいという男にとって、それとなく腹持ちもいい茶褐色群の棚は一種の罠です。
ふと我に返り、こんな場所を物色する姿を知り合いに見られたら恥ずかしいと思っても、すぐにまた意識が棚に戻る。罠だと知りながら、むしろ自ら引っ掛かりにいくこの愚かさ。自分でもよくわかりません。
真に恨むべきは、頭の回転に同調して空腹を引き起こす我が身の構造です。もし原稿書きの最中にお腹が空かなかったら、僕はもっと稼げるのかもしれない。それに反比例する形で余計な油の摂取が防げるのかもしれない。
じゃ止めれば? と他人にすれば無駄に感じられるものが僕には多いようです。それを含めて僕の世界がそれなりの安定を保てているのだとしたら、今日のところは止めるのを止めにします。などと書いているそばから腹が鳴る。情けない肉体との付き合いこそ、自分史上もっとも止められないものですね。

今年はあと19日だそうな。
