すみませんって、誰に謝るものでもないけれど、またしても時事関連です。気になってしまうニュースが多いからいけないんだな。
先週報じられた、ホンダと日産の持ち株会社設立案件。可能性の示唆だけかと思いきや、今週に入って具体性が増し、それぞれの歴史映像まで紹介されて、まるで2社が1社にまとまるような雰囲気になってきました。
経営統合に関して詳しくはないけれど、たとえば僕のオンボロのランドローバーは、1948年に英国で誕生した後、経営権者が何度も変わりました。現在はインドのタタ・モーターズのもと、同じ英国生まれのジャガーと共存する形で、『ジャガー ランドローバー』という会社になっています。
独立していた自動車メーカーの多くがブランド化した流れは、クルマ関連で珍しくありません。だから『ジャガー ランドローバー』のように、いつか『ホンダ ニッサン』が登場しても驚かないでしょう。けれどあくまで個人的には、「それよりも」なのです。
特に環境問題への対応に迫られながら進化してきた自動車産業が、統廃合を繰り返す中でよりおもしろいクルマを生み出せてきたか? かつてクルマが大好きだった僕は、その疑問に対する明確な答えを持てずにいます。本音を言えば、21世紀になってからどうしようもなく欲しい新車に出会えていません。僕の感性が鈍っているのだろうけど、本当にないんです。だからオンボロに乗り続けている。
家電化からスマホ化。それがこの20年来のクルマの変遷だとすれば、物理的に移動できる分だけコストがかかるクルマは、もはや居ながらにして世界中のどんな情報も収集できるスマホに負けているのかもしれません。とは言え人類が移動を不要としているわけではないけれど、ガソリンを燃やして動くエンジンでどこかに行くのがスマートじゃない時代になった。それが、まぁ、悔しいんですよね。フィジカルな刺激こそがクルマのおもしろさだと教わってきた世代にすると。
そういう旧人類が地上から消える日は必ずやって来るし、博物館の展示車両を再始動させる燃料が手に入らない時代も訪れるはず。だからきっと、あとわずかです。過去の遺物になる昔ながらのクルマに触れられる時間は。ひとつの経験値として、若い人や子どもに乗っておいてもらいたいです。そのためなら僕のオンボロはいつでも稼働します。フィジカルこの上ないから、記憶に残ると思うなあ。

規模・輝度ともに近所屈指の飾りつけ。明後日になれば撤去なんでしょうね。
