まぁクリスマスですが、何か特別と思い込まされるだけで、何か特別なことをするわけでもないのが、例年の僕の過ごし方です。プレゼントも欲しくないし、そもそも欲しいものも特にない。つまらないヤツと揶揄されそうですが、そう言われるのが面倒臭い日でもあります。
さておき先日。ある縁で小学5年生の女の子のギター演奏を聴きました。彼女の師匠は、ギターに覚えのある叔父。彼を見習うかのように興味を持ったことがうれしかったのか、叔父はこの春に白いギターを買い与えたそうな。そこから弾くようになったけれど、今時の小5は何かと多忙。なので僕が彼女の演奏を聴いたのは、彼女にとって夏休みの終わり以来ギターに触れたタイミングだったらしい。
「せっかくだから、春から弾いている『マリーゴールド』を聴いてもらいなよ」
これは師匠の言葉。言葉尻が厳しいのは、血縁ならではの指導態度なのでしょう。それでも姪に当たる彼女は素直で、初対面の僕の前でギターを抱えてくれました。
弾き始めて半年余り。どうかあなと思って耳を傾けていたら、3カ月ぶりというのにコードを押さえる左手の動きが想像以上に正確でした。それがなぜかうれしくて、叔父の友人はおこがましくも彼女にリクエストを。
「今は1小節の1拍目だけ右手をジャーンとしているけれど、1拍目と3拍目も鳴らしてみようか?」
それがどういうことかと言いますと、これまではひとつのコードで1回しか鳴らさなかったジャーンを倍に増やすことになります。つまり右手が忙しくなり、その気忙しさに左手がつられて正確性が乏しくもなる。
ところが彼女、すぐに「ジャーン、ジャーン」ができるようになった。それもまたうれしくて、「なら、サビから4回にしてみる?」と無理強いしてみました。サビの意味を知っているかどうか確認しなかったのは、ある意味で師匠の指導方針と同じですね。
それはどうでもよくて、これまた彼女はすぐに達成。右手の動きが多くなるにつれ、体を使ってリズムを取らないと曲のテンポがずれるのですが、彼女は自然と体でリズムをつかんでいた。音感がいいんでしょうね。めちゃくちゃセンスあるよと言ったら、小5は照れ臭そうに笑ってくれました。
そんな瞬間、すごくいいんですよ。成長や上達といった上から目線的なものではなく、互いに好きなもので横一線に通じ合えたみたいなよろこびが感じられて。何かもらえるなら、こういう感動が最高です。素敵なプレゼントでした。いやもう、日々そういう感激に浸りたいと欲張ったほどうれしかったなあ。

さすが飛天。このゴージャス感はバブルの香り。
