年明けは初期設定に戻るイメージがあるので、その年の最初に何かをする場合はおおむね「はじめ」と称されます。そしてまた皆さんご存じの通り、日本語の「はじめ」には、「初め」と「始め」の二つの漢字が用意されています。その使い分けについて講義するつもりはありません。原稿書きを生業にしていても、「この場合はどっちだったっけ?」と迷いますから。
悩んだときは、つたない英語を頼ります。「初め」はfirst。つまり「第一の」「一番目の」という意味合いに適した事象はこちら。対して「始め」はstart。物理的かつ具体的な出発点を指す場合はこちら。そんな分け方で合っているんだろうかと検索してみたら、だいたいオッケーでした。ふぅ。
それから、人の思いが込められる行事や儀式などでは「初め」が多いみたいです。たとえば、生後100日を迎えた子供に向けて行うのは「お食い初め」。一方で赤ん坊が固いものを口にできる段階に入ったときは、離乳食が「始まった」となります。こうした区分ができるのは、「初」に「そ」という古典的な読みがあるからでしょう。それもまた日本語の厄介な部分ですが、「見初める」なんて単語に出会うと、風情の良さにすべてが許せたりします。
え~と、「はじめ」に触れたのは、多くの方が今日から業務再開だろうと思ったからです。僕も今日は今年最初の電話取材があります。となると仕事初め? この場合は、物理的かつ具体的な作業のstartになるので、仕事始めが正しいようです。まぁ、どっちでもいいですね。大事なのは、1年の初めが無事に始まりですから。

打ち初め・投げ初めの夕景。まぁ、野球始めってことです。
