昭和生まれの昭和好き

この年末年始でちらほら耳に入ってきたのが「昭和100年」。誰が気づいたのか知らないけれど、もし昭和が続いていれば今年がそれに当たるそうな。しかし「昭和100年」の文字面を目にして「ほう、そうなのか」と推測できるのは、昭和の記憶を十分に蓄えている世代だけじゃないでしょうか。令和生まれはもちろん、平成生まれにしても、まるでピンとこないと思います。それだけでなく、新たに二つの元号を受け継いだ皇室の方々に対して、尊敬の念を欠いた言い回しになるのではないかと心配になります。
いやまぁ、いわゆる遊び心なのでしょう。あるいは、遊びたくなるほどに昭和の人気が高い事実を証明する話なのかもしれません。
はて、昭和人気? 実際のところ、どうなんでしょうね。その年号で20数年間を生きた立場にすると、活気があったとも、無茶苦茶だったとも言える時代です。何より若かったので、恥ずかしいことをたくさん経験しました。それゆえ「あの頃はよかった」とか「戻ってみたい」とは思いません。懐かしがるのも好きじゃない。他方で昭和の文化が今の若者に新鮮に映るのはそれとなく理解できます。活気と無茶苦茶の産物ですからね。何周かするとおもしろく見えるのが歴史の妙ってやつだろうし。
さておき、わざわざ「昭和100年」に気づくというのは、それなりに意味があることなのでしょうか。あるいは平成100年や令和100年を発見する布石になるのかな。それもどうだろう。いずれも僕には確認できそうにない節目だけど、今回に関しては、何となく昭和生まれの昭和好きだけが盛り上がっている気がしてなりません。
ちなみに本日1月7日は、今から36年前に昭和が終わった日です。天皇の崩御とともに改元が実施され、翌1月8日から平成になったんですよね。そんな劇的な最期も、昭和生まれの昭和好きにはたまらないのだろうと思ったりします。他人事みたいに話していますが。

今時の踏切には風情を感じるけれど、上下2本来られると、正直「チッ」となる。

 

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