昨日あたりの情報番組は、日本海側で予想される警報級の大雪に警戒せよと繰り返し伝えていました。こういうニュースを見ると、首都圏生まれの僕は不謹慎かつ呑気と叱られても、「ふ~む」という感想しか持てません。
よく考えてみれば、それが大量の雪ではなく雨だったら、河川の波乱や土砂崩れなどが各地で起きてしまうんですよね。にもかかわらず突発的な災害にならないのは、雪は静かに降り積もっていくからでしょう。
って、ここに至っても静かに降り積もるとしか想像できないのは、身をもって大雪の怖さを体験していないからです。さらに北国の方を呆れさせる告白を続けると、僕の町で雪が降れば「お、そうなの?」などと心が躍るのを隠せなくなります。そんなファンタジックな気持ちがある限り、降雪とともに暮らす人々の苦労はわからないと思います。申し訳ありません。
しかしと、今回の大雪情報に触れて思い返したことがありました。3年前の2月の、2泊3日の旭川取材。そこで当初の予定になかった、片道2時間の雪道運転を経験しました。用意された車両は、雪道でこの上なしの条件を満たした、スタッドレスタイヤ装着の4輪駆動車。なので、行くとなったら断る理由は見つけられなかったのだけど、けっこうあちこち出かけていながら、真冬の北海道を長時間ドライブする仕事はほぼなかったのです。
そりゃもう、往復全域に渡って緊張を緩めることはできませんでした。あれほど長く路面状況に注意を向け続けたのは、我が人生で初だったと言っても過言じゃありません。そこまで警戒意識を高めたのは、走り出してすぐに小さな事故を目撃したからです。
たぶん、まだ旭川市内。通勤時間帯なので片側2車線の国道を多くのクルマが走っていました。ふと目をやった交差点の左隅に横転した軽トラック。人命に関わる気配はなかったけれど、僕は大いにビビりました。地元の人でもひっくり返っちゃうのかと。
その横転事故がどういう経緯で起きたかはわかりませんが、それでもクルマで出かけなければならないのが雪国の日常なんですよね。情報番組は、これまた「不要不急の外出を控えるように」と繰り返していたけれど、それを聞いて呆れる人々がたくさんいるんじゃないかと思いました。僕には、どうかお気をつけてと願う他にありません。

3年前の写真です。スリップの恐怖と戦った記憶がよみがえりました。
